相反するものは常に同居する
毎年恒例の秋の山歩きは今年は吸い寄せられるように火山や噴火口ばかりに足が向いた。昨日は洞爺湖外輪の有珠山2000年噴火の西山火口散策路をウロウロ。スニーカーで行ったら結構な山道で足が疲れた。火口に溜まったエメラルドグリーンはとても綺麗だった。火と水は常にセットだ。地球内部の営みには謎にゾクゾクする。
ところで山歩きがレジャーとなって残っているのは元来山で生き暮らした人類のDNAがその喜びを記憶しているからなのだと思う。
昔の人の生業は辛い仕事と称されることが多いが、愉しみもあった筈だ。というか楽しかった筈だ。水と火、苦と楽、相反するものは常に同居する。
苦労ばかりがクローズアップされるのは、人は負の感情に引き寄せられやすいからだ。意識するしないに関わらず、そのことを利用して注目を集めたい人や、それを商売に結びつけたい人、そしてそれに注目する人の心理が働いた結果なだけで、それは部分的なことに過ぎない。
今年の遠出は多分おしまい。この後はテイネで体力づくりに勤しみ、冬のお楽しみを楽しみに待とうと思う。
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