人間にしてみればテントを一張り体内から生み出すようなものだ
2023.11.18 葉を全部落とした庭の桑の木に繭を発見。この葉だけ落ちていなかったのは葉の根元から繭を作っているからだった 拡大してみると網目が凄かった。よく見るとダブルウォール 住宅やテントの構造と同じで外壁と躯体の間に通気層を設ける事で結露を防ぐ ことがこの繭の機能の一つなのかは分からない だがこのような構造を全て自分の体内から作り出すなんて驚異的だ 人間にしてみれば 家?いやテントを一張り体内から生み出すようなものだ もしかして撥水性もあるのか?と思って水をかけてみたが 逆に吸水性抜群だった けれども 中に虫がもういないから(時間が経っているから)かもしれない
繭の外套の質感は 先日網走の北方民族博物館で見た海獣や魚の腸を縫い合わせて作ったパーカーにとてもよく似ているから水を弾きそうだったけど 未精練の絹糸は少し撥水性があるから出来立ての繭も多少水を弾くのではないかと思うが
虫の種類は多分クワコ 前に一度育てたことがあるからきっとそうだと思う カイコの野生種と言われるやつだ 繭には穴が空いていて中には殻が 無事羽化したようで安心した
ちなみに桑の木は何年か前に気づいたら勝手に育っていたからクワの実を楽しみに育てている。クワコが卵を産みつけてくれたのが嬉しかった
適当に糸を引いて経糸の残り糸に織り込んでおこうと思う