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葛の採取から生まれる繋がり

今年(2021)、北海道余市郡にある「余市教育福祉村」というところで葛を採らせていただくことになりました。

「余市教育福祉村」というところがどんな場所なのか?色々まとめてみようと思いましたが、私などが書くには歴史と懐が大きすぎました。以前から名前と存在は薄っすら知っていたのに、見れば見るほど全貌がぼんやりとして分からなかったのが、どうりで、なるほどと納得がいった。

webサイトを見ていただくのが一番良いです。
1994年(!)からの歴史も見ることができます。

余市教育福祉村webサイト
https://ykf-mura.org/aboutus/

中に、理事長の平野直己さんの言葉があります。今回、葛の採取についてお声がけくださったのは、平野さんです。

何年ぶりか分からないくらいの久しぶりの再会!

少し話が逸れますが、
平野さんと初めてお会いしたのは今から20年ほど前、私が教育関連の仕事をしていた時でした。平野さんの話される内容や実践はいつも王道ではなく道と道端のキワを行くような感じで心地が良かった。大昔のことなので説明が上手くできないのですが、いつもシビアな仕事上、私の知識経験では全く道筋が見えないと感じるような時、もしくは、自分の判断を信じて良いのか迷うような時、独自の切り口で解決の糸口を示してくれる、そんな感覚といえば良いのでしょうか、平野さんの言葉は、いつも納得のいく、腑に落ちるものばかりで、私は密かにそれを心の頼りにしていました。

余市教育福祉村ではなくて平野直己さんのご紹介になってしまいました。
ついでなのでいくつか平野さんのことが分かるリンク先をご紹介します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/平野直己 (Wikipedia !)

https://kensoran.hokkyodai.ac.jp/huehp/KgApp?kyoinId=ymiiggggggm(北海道教育大学

平野さんも余市教育福祉村と同じくらいに歴史と厚みと深みがとにかく物凄くて全貌が分からないということが分かりました。

海を見渡す広大な土地、ブルーベリーにアロニア、大きな栗の木や胡桃の木、蕨、そして葛。なんと豊かな土地でしょう。

「学びに年齢は関係ない、誰でもが学び、集える場にしていきたい」というようなことを平野さんは仰っていました。こんなに厚い歴史があるにも関わらず、この場所は、まだ何者にもなっていなくて=何者にでもなれる大きなゆとりがあるように私には思えます。私などが言うのは烏滸がましいですが、それこそが、この広大な土地と同様に、この場所の持つ大きな強みなのだろうなぁと感じました。

延べおよそ15年間続けてきた教育の仕事の経験と、20年取り組んできた葛布の制作とが結びついて運んでくれたご縁、感慨深いものがあります。

お声がけくださり、本当にありがとうございます。
良いものづくりに繋げ、恩返しをしていきたい。

(2021.6月記・blog「葛乃記」より転載)

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