聴いた曲を紹介する日記(2023年5月25日)第75回:ジェリドとマウア/三枝成彰
ジェリドとマウア/三枝成彰
「機動戦士Zガンダ厶」の中で何度も流れた曲。
タイトルの「ジェリド(ジェリド・メサ)」も「マウア(マウアー・ファラオ)」も作中でそれなりに描写の多い登場人物の一人ではあるけど、この曲はその二人に関係のないシーン、主人公のカミーユ・ビダンにとって重要なシーン、具体的には「カミーユがニュータイプを発現してZガンダムの能力を限界まで引き出した瞬間」「カミーユの精神が壊れていく瞬間」に使われている印象が強い。
曲の前半部分は「宇宙を駆ける」という曲の後半パートでも使われていて、他の曲含めて「章立てにして複数の章の組み合わせで複数のシーンの演出に使う」ことを意図したのかなと思うけど、 最終話におけるカミーユとシロッコのクライマックスシーンで流れた印象が強かったためか、後にスパロボ等の派生作品に使われる際は「宇宙を駆ける~ゼータの発動」という曲名で 「宇宙を駆ける」の曲冒頭からではなく「ジェリドとマウア」の曲冒頭から流れることが多い。
作曲家の意図、監督の意図がどの程度あったのかはわからないけど、この曲あっての、あのクライマックスシーンだなあ……と思う。
この曲を聴いただけで、あのクライマックスシーンを思い出して泣きそうになる。
自分はZガンダムは再放送世代ながら、それでも再放送を見たのは子供の頃なわけで、子供の精神形成には、まあ、正直良いとは言い難い作品だとも思ってしまうけど(冷静に考えると本来子供向けなアニメとしてはとにかくずっと暗すぎる)、しかし、こういう重みのある作品を見て、良かったなあと思う(まあ、その後富野監督はVガンダムでもまた全力で重いガンダムを作るんだけど)。
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