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聴いた曲を紹介する日記(2023年4月24日)第44回:TECHNOPOLIS/ムジカ・ピッコリーノ

TECHNOPOLIS/ムジカ・ピッコリーノ

昨日の「ドラゴンボールのBGMサウンドトラックがサブスク配信されているわけがない」という思い込みと同様に「NHK関連の音楽集がサブスク配信されているわけがない」という思い込みが自分の中にずっとあって(CDなど物理音源はリリースされるにしても、ネット配信関係は全てNHKのサービスの中で閉じているイメージがあった)、まさか「ムジカ・ピッコリーノ」の音楽集、演奏集がサブスク配信されているとは……というのが今日の個人的な驚き(知ってた人には何を今さらだとは思いますが)。

「ムジカ・ピッコリーノ」はEテレで放送されていた子供向け音楽教育番組で、スチームパンク的なオリジナルの世界観の中で、名曲を忘れてしまったモンストロ(怪獣)を治療するムジカドクターとムジカドクターに憧れる見習いの子どもたちの物語を主軸にしているのだけど、その物語の随所に、音楽知識について学べるポイントがあったり、メイン視聴者層である子供はリアルタイムには聞いたことがない古い名曲が使われていたり、大人の視聴にも耐えうる奥深さが魅力の番組だった。
今回取り上げたYMOの「TECHNOPOLIS」も、シーズン7で題材、物語の主軸になっていて、クライマックスではムジカ・ピッコリーノのメンバーがみんなで演奏するシーンがあり、この音源はその時のもの。
TECHNOPOLSといえば坂本龍一が「ここはシーケンサによる自動演奏ではなく手で弾いたほうが(味が出て)良い」と判断して手で弾いた「根性のブリッジ」のエピソードが有名だけど、ムジカ・ピッコリーノでも、このエピソードがきちんと物語に組み込まれていて「機械による自動演奏ではまだモンストロの反応が薄い……」→「このフレーズは人間が自分の手で演奏する必要があるのかもしれない」→「実際に根性のブリッジを再現(ピッピ役の西條妃華さん、当時15歳!)」→「モンストロに効いた!」→「仕上げに全員でバンド演奏」という展開が熱かった(ピッピの演奏はなんなら坂本龍一本人の演奏よりもシーケンサのように正確だった)。

YouTubeMusicの場合、仕様がYouTubeと同じ都合上、「子供向けコンテンツ」に指定されているとミニプレイヤーでの再生ができず、プレイリストへの追加もできないのだけど、ムジカ・ピッコリーノの曲も「子供向けコンテンツ」扱いになってしまっているのが少し残念。

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