見出し画像

Last Battle -Emilia-(「サガフロンティア」より)/伊藤賢治:聴いた曲を紹介する日記(2024年2月15日)第341回

Last Battle -Emilia-(「サガフロンティア」より)/伊藤賢治

たしか当時のインタビューでイトケン自身は「プログレの師匠である先輩、植松伸夫さんを意識して作った」みたいなことを語っていたと思うけど、結局イトケンはプログレをやってもきちんとイトケン節になっちゃうのが面白いところ。
このあたりの(初代プレイステーションの頃の)ゲームミュージックは、「発音数や音色に制限のある電子音楽っぽい音源」と「発音数や音色に実質的な制限がなく、生音、あるいは打ち込みでも生音と遜色がない音楽を奏でられる音源」の間の絶妙な時代だったと個人的には思っていて「音源的には生音、生演奏に近いことをやれる環境ではありながら、作曲、編曲手法的にはレトロ音源的な手法を使った(あるいはレトロ音源時代のクセが出ている)名曲」がたくさんあったと思っている。
この曲も、音源的にはもうそれなりに音を重ねることでも曲全体の分厚さを演出できる状態でありながら、レトロ音源における編曲独特の、あるいはイトケン節特有の「少しでも隙間があれば隙間を少しでも埋めようとすることで曲全体を分厚くしようとするメロディ」が特徴的だと思う。

感想、お待ちしています。 もっと私のコンテンツを見たいと思った方、 何らかの形で支援していただけると嬉しいです。 ■久住みずくがほしいものリスト https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/2RRVHQQBDLB41?ref_=wl_share