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聴いた曲を紹介する日記(2023年5月11日)第61回:できるかなオープニングテーマ/NIYARI計画

オリジナル曲は配信されていないようなので(オリジナル版がCD音源化されているのかは不明)、今回紹介するのはオリジナルカバーに定評のあるNIYARI計画のカバーインスト音源。

「できるかな」でノッポさんを演じていた高見のっぽさん(ずっと「高見映」で活動していたが2005年に「高見のっぽ」に芸名変更)が昨年亡くなっていたというニュースがあった(公表が今になったのは本人の意向とのこと)。

「できるかな」は1970年から1990年までNHKで放送されていた教育番組で、高見のっぽさんときぐるみキャラのゴン太くんが工作を作って楽しく遊ぶ番組……とだけ書くと、見たとこがない人には後継番組のワクワクさんとゴロリの「つくってあそぼ」との違いがわからないと思うけど「出演してる二人は言葉を発しない(ゴン太くんは鳴き声だけ、ナレーションが二人へのツッコミ、二人の意図や思考の翻訳などの役)」というところが今にして思えば本当に画期的だったと思うし、子供の頃はそこに不思議な面白さを感じていた。

自分は「できるかな」の20年の放送史の中で終盤のたった数年しかリアルタイムで経験していないけど、それでも最終回でノッポさんが初めて喋ったときはすごい衝撃があったし、ノッポさん自身が放送で語ったように「今日は特別」という認識をしたのを今でも覚えている(初期から見ていて既に大人になっていた人にとっては「大事件」で、最終回のこの放送、喋ったというニュースを聞いて涙を流した大人もいるとのこと)。

放送当時は「誰もがテレビという同じコンテンツを見ていた時代」だったとはいえ、今、大人になった人で「できるかな」「ノッポさん」「ゴン太くん」を知らない人はいないと思うし、「工作の楽しさ」「(作ったものを使って)友達と遊ぶことの楽しさ」「工作に限らず一生懸命にやる大切さ」「直接言葉を喋らなくても動きや表情で魅せる演技」「ノッポさんとしても、ノッポさんとしてでなく「演者・高見映」としても、子供(高見さん自身は子供のことを敬意を込めて「小さい人」と表現していた)への優しさや振る舞い方」などに影響を受けて大人になった人も沢山いるであろうことは想像に難くなく、自分の中では、単なる子供番組の演者を超えた偉大な存在。

オープニングテーマを聴きながら、改めて子供の頃の思い出を噛み締めています。
本当にお疲れ様でした。

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