9月7日から11日

9月7日

今日も朝4時くらいに目が覚めた。隣で寝ているモネの寝息、カーテン越しの真っ暗な空。もう一度目を閉じ眠ろうとしても、脳内ではあの日のことがリピート再生されて止まらない。再生されるたびに胸の傷が抉られ、どんどんその痛みは奥へ奥へと侵入する。「止める」ボタンを何度も押してみるものの、壊れたプレーヤーは言うことを聞かなくて、痛む胸を抱えながら布団の中で小さくなって体を抱えてた。

抉られた胸の傷を抱えながら6時半に起床。胸の痛みのせいか、生理後のだるさのせいか、とにかく体が重くて仕方がない。

体のだるさや、頭痛のせいで家で休んでいたかったけど、満員電車に乗り込んで予約してた野口整体へ。人が乗り込んでくる度に頭がどんどん痛くなってくるから、終始ブリトニースピアーズを大音量で聞いて元気をもらう。

整体後は、憑き物が取れたように体が軽くなり、あんなに前に出にくかった足がサクサク動く。やっぱり頑張って来てよかった。きっと家で休んでいたら今日はずっと寝込んでいただろう。今日で三回目の施術。施術室のぺペミアは相変わらず元気そうで順調に大きくなっていた。


9月9日

胸が相変わらずシクシク痛む。最近、救急車がやたら通ってて、サイレンをひっきりなしに聞いているのも良くないのだと思う。救急車のサイレンが私の体を竦ませて、自殺未遂した日に引きずり戻そうとするからだ。フェルデンクライスや野口整体のおかげで、パニックになることはなくなったのだけど、まだまだあの日のことは成仏できないでいる。

午後からフェルデンクライスメソッドのレッスンへ。最近レッスンのある木曜が楽しみになってきた。レッスンの度に自分の体が内側から変化して、子供のころに戻ったような気がする。自分という自転車にうまく乗れるようになる練習をしているみたい。最近足腰がしっかりして以前より長く立てるようになったけど、もしかしたら今までハイハイしかできないのに無理やり立ってたのかもしれない。やっと自分が二足歩行しだしたような気分。

今日の目のレッスンはすごかった。目を1時間動かすだけで目の周りが柔らかくなり顔中の筋肉の強張りが取れた。トイレで何気なく鏡を見たら、目がぱっちり大きくなって頬もちょっと上がってた。

「切らないリフトアップ!31000円~!」「頬の弛みには〇〇レーザーで!一回45000円!」という美容外科の広告を見るたび、自分の顔にげんなりしていた私だったけど、これをやってたら美容外科は必要ない。だって外側からいじらなくても内側から変えられるんだから。さよなら美容外科。これからは広告に凹まされることも無いだろう。

それに体全体の強張りが緩んでとても歩きやすくなった。私、こんなに体が強張っていたんだ!とレッスン前との差にびっくりする。今まで強張りすぎて痛みが強く出た時は、麻薬系のオピオイド系鎮痛剤に頼ってた。オピオイドはさっと痛みを取り去ってくれるのだけど、副作用でフラフラにさせられる。でもこれからは必要ない。さよならオピオイド。

夜、お風呂に入る前に背中を鏡で映してみる。背中の筋肉が全体的に上がってスタイルがよくなっているようだ。背中が広くなってきたこととも関係しているのだろう。今までは自分を鏡で見るということは、自分の身体への拒否感を芽生えさせる行為だったけど、今日は、そんなに悪くないんじゃないかと人生で初めて思えた。


9月10日

午前、初めて編み物教室に行ってみる。今はネットで動画を見ながらガーター編みのマフラーを編んでいるけど、実際に習った方が犬の服が早く編めるだろうと思ったのだ。

先生に教えてもらいながら、カギ編みでコースターを編む。約2時間ぶっ通しで編んでいたら、体がバキバキになってしまった。帰ってフェルデンクライスを軽くしたものの頭痛が治らず寝込む。

今は体の治療を優先したいから編み物教室に行くのはまだ早いのかな。


先月買ったコルチカムの球根にたくさん花芽が出てきた。ツルツルてかった花芽が毎日目に見えるスピードで天井方向に伸びていく。

コルチカムのお花を心待ちにしているは他人からしたらとても小さく取るに足らないようなことだけど、今の私の生きることを支えてる。


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