9月2日~4日
9月2日
また朝から本降りの雨。モネの散歩に行けないのでエンジンがかからない。明日以降もしばらく雨が続くそう。
昼からはフェルデンクライスメソッドのレッスンへ。始めてからちょうど1か月たった。たった一か月だけど、以前より足腰がしっかりして、立つことが昔より苦痛でなくなった。私はただ「立つ」ということが苦手で、健康な時も長くじっと立っていると足腰がジリジリ痛み始め、コンビニのバイトを3日でやめたことがあるくらいだ。今は足がしっかり地面を捉えてくれるので、以前より長く立ったり歩いたりできるようになった。
上半身も徐々に変わり始めた。背中が広くなって、胸が開き呼吸が深くなっている。座っている時も、座骨がしっかりと椅子の接地面を捉え上半身を支えているのがわかる。
ずっと姿勢がよくなっているのが自分でもわかるくらいだ。以前は姿勢をよくしようと意識しても体の痛みですぐ前かがみになっていたし、足が痛くて少しの隙も逃さず座っていたのだが、今はそれが嘘のよう。
レッスンの後はみんなで机を囲んでお茶をする。体力のなさすぎる私は、このお喋りの時間が苦痛だった。10分、20分と話しているうちに、徐々に頭が霧がかかったように重くなってくる。普通の人なら何でもない、人と話すという行為でさえジリジリと私の体力を削ぎ、話し終わるといつも頭重感と倦怠感でぐったりしてた。しかし、昨日はそんなに頭も重くならず、いつも疲れないように聞き役に呈していた私も
「レッスンを始めて自分の軸ができ始めた感じがするんです。内側から変わっていってるような感じがします」と思い切って切り出してみた。
「軸ができますよね。私も軸ができてからパニックになりにくくなって」
とAさん。
Aさんは鬱に悩まされ、この教室に3年前にたどり着いたそうだ。フェルデンクライスを続けていつの間にか治ったお話を聞いていると、私も治るのではないかという気になってくる。ベランダから見える景色は相変わらず大雨だったけど、皆んなで紅茶を飲みながら話してるうちに楽しくなってきて、低気圧特有のだるさや倦怠感も気づいたら無くなっていた。
あっという間に1時間ほどたち、次のレッスンがあるので解散。1時間も話したにもかかわらず今日は疲労感より充実感に包まれて、傘に当たる大粒の雨音を聞きつつ、いつもよりしっかりした足取りで帰りの道を歩いると感じる。一緒に歩いていたBさんに「今日は元気そうに見えるね」と言われたのも驚きだった。
体が滑らかになって、軸ができてきたお陰か、死にたさの影が私の背後に忍び寄ってきた時も、それに飲まれて振り回されることが少なくなった。自殺未遂から2か月半、かなり風向きが変わってきている。
9月3日
今日も雨でモネの散歩に行けない。低気圧にやられてずっと布団にいたい気分だったけど、編み物をやってみた。とりあえずガーター編でマフラーを編もうと手を動かす。ここ最近の練習の成果か、以前よりずっとリズミカルに編めるようになった。編むという行為は楽器を演奏しているのに似ている。毛糸と私の身体が一体となり、滑らかに2本の編み棒でリズムを打っているうちに、手の下に作品ができてくる。
編みものをしている最中は気が滅入ることを忘れられ無心でいられるのがとてもいい。それに編むこと自体とても楽しい。
休憩しつつ3時間くらい編んだ。ちょっと根を詰めすぎたせいか、夜首や肩がパンパンに張って痛くなってしまった。もう少し編みたい、くらいで終わらせるのがいいだろう。
9月4日
今週は点滴を減らしてみようと思っていたのだが、やっぱり左首や左耳が痛くて行くことに。フェルデンクライスや野口整体でよくなっては来ているのだがまだ点滴を減らすまでは出来てない。待ち時間の間はポリタスTVを聞きながら編み物をする。
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