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映画「累」を観てきた(ネタバレ含む)

やっとやっと、観たかった映画を視ることができた。映画好きの娘と、「やっぱりこれは映画館で観るべき映画だよね…?」と協議を重ねて、行ってきた。

原作の大ファンでもある私たち。しかも最終巻もでた、このタイミングで。

ネタバレを盛大に含むので、まだ観てない人で、ネタバレを知りたくない人はこの先はおすすめしません。戻って!!



↓この先はネタバレokな人、どうぞ。

まず最初の娘との話では、映画化て無理じゃない?って。

醜いかさねの女優さんがいないだろう、っていうのと天才的な演技力という点を表現しきれないのでは、と。

しかしその考えは大いに裏切られた。出だしのニナの大根の演技から、ニナの顔をした累の物凄い演技。その落差が素晴らしかった。

累は演劇に魅せられて、美しいものへの執念、演じることそのものへの執着がある。そこをまさか表現できるなんて、本当に役者さんというのはすごいものだと思った。始終オドオドとしてるかさね、自らの美しさに自信をもっているニナ、二人の姿。入れ替わった瞬間にどちらがどちらなのかがわかる。歩きかた、表情、姿勢が違う。劇中の劇の音楽や、本気っぷりもすごかったです。音楽は本当に全編通してよかった。

天才の演技、大根の演技、入れ替わる者の気持ち、入れ替わられるものの理不尽な想い、残されたものの想い。


いやーーー、映画って本当に良いものですね。(知ってる人は知ってる言葉)


個人的には羽生田が登場時、「え、かっこよすぎやろ。前歯の出っ張りはどうしたんや?」

と内心突っ込みましたが、話が進んでくるとあら不思議。だんだん羽生田に見えてきました。オイオイ、そこでこうくるか。「私の口づけが欲しいのか、釿互」と透世も4巻にでてきましたが、釿互は本当に良い仕事をしています。(峰世さんもそっくりさ加減にびっくりしました)

ずっと透世に執着していくだけあります。

この映画のストーリーは、それぞれの想い、それぞれの生き様、それぞれの未来がきちんと描かれていました。

すごい、すごすぎる。

続編がとても楽しみです。映画は4巻あたりまでで、最終巻は14巻。


そして6巻を読み返していて白い蛾がでてきた。7巻の冒頭にも。

「奈落の底から白い照明の下へ」

母、誘(いざな)の言葉。

もしご興味がでましたら、ぜひ原作漫画を読んでみてください。おすすめです。


かさね、野菊、ニナ、郁先輩、釿互、いざなと透世。与に凪。

色々な人が複雑に絡まっている。


現実の世界でもそうですよね。

あなたがなりたいあなたは、どんな人ですか_____?



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