ご祈祷の作法

旅の記録:熊野本宮大社でのご祈祷20190731午後2時ごろ

祈祷を受けるまで社務所で待機。 普通はご祈祷の待合所みたいなのがあるんだが、ここは社務所の中だった。
めちゃくちゃ御朱印帳が大変そう。もう御朱印帳商売、繁盛店、休む暇なんてない。
宮司?さん達は別に御朱印帳を書くために宮司になったわけではない。神様に仕えるため、神様に世界平和?何らかの祈りを捧げるために現世に属せず?宮司になったと思う。
なのに何、この商売感。
「 すいませーん。7番の方、大変お待たせしました。この御朱印帳で間違いないですか?これは記念の冊子ですのでお持ちくださいね。ありがとうございます。」

社務所の中はクーラーが効いているのに、汗だくで御朱印帳を届ける人たち。書く人が2名体制になる。
「OOちゃん、墨汁足してくれる?」
「えっ、どのくらいですか?」
「硯におさまるぐらいよ」
「そうですよね、テヘペロ 」
御朱印帳書いてる宮司さんは一生懸命、真剣に書いてた。1枚も手を抜かない。
それを後ろから立って覗き込む私。
その宮司さんの机にタピオカミルクティーがあった。同じやつを後で買って飲んだから、味も知ってる。美味しいのに口もつけてない。忙しいから、一生懸命だから、今書いてるのが楽しいから?、タピオカの事忘れちゃったのか。

印がないと、記念品がないと満足できないのは俺も同じだから、忘れないように、また遠い未来に思い出すために写真を撮る。
でも神社での、一番の記念品はご祈祷を受けることじゃないか。
そうすれば名前入りのお神札がもらえる。忙しい神社で5000円だと、例えば伊勢神宮だと名前は札になかったけれども。
でも、それ以上に神様の応援がもらえる。正式登録。援護射撃書。

しかも熊野本宮大社の御祈祷を行ってくださった神主さんは女性でした。今まで4、5回祈祷を受けたと思うけど、女性が行ったの初めて。the 令和元年ですか。
太鼓の音で始まりましたが、その音が体に響くこと。 幣(ぬさ)で払ってもらい、祝詞の奏上、黄金の四角の金板が連なった鈴がついたものでも祓ってもらいましたが、その時体に何かが大量に降ってきて、泣きそうになった。真摯な神主さん。玉串拝礼で自分の意図を打ち込む。最後に名前入りのお神札をもらった。

女性の神主さん、クーラーの無い祈祷殿の中、しかも衣装は長袖の重ね着のように見える、汗だく。でも「今日は暑い中お越しいただきありがとうございます。お体にはお気をつけて帰ってくださいね」って言ってた。それ、あなたに返すよ。早く水分補給して休んでくれ。ありがとうございます、と頭を下げて後にした。

神主さんに自分の人生はあるのだろうか?
いや、あるんだ。神に仕える人生を選んだ。自由に旅行したり、アフターフィアブでカラオケ行って酒を飲み、仮病で会社を休んだりする人生ではなく、神様の筒となって、神様の代理となって、人々の幸せ、地球の幸せを祈る人生。
小5の私、 自分勝手な私にはできない人生なので、頭が下がる。感謝の心が胸にわいた。

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