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勝てるワーク まとめ 後編

こんにちは!きゅうです!

こちらは、私がこの一ヶ月で取り組んだ「勝てるワーク」という課題の記録の後編になります。

(前半はこちらにそっと貼っておきます…)


11~15のワークの成果と、ワークをやってみた感想を書きたいと思います。

それでは一気にいってみよ〜!


11. 作り方がわからない案を出せ!

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11個目の課題は、自分のクリエイティブの殻を破るために作り方のわからないぶっ飛んだ案だけ考えるというものです。テーマは「勝てるデザイン(私が取り組んだワークが付録でついている本です)」を広く伝えるための駅、電車内広告。

アイデア出しをするのが好きなので、このワークとってもワクワクしますね…!

気合十分、いきますよ!
(※手描きラフなので字が読みづらいのはご容赦ください)

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1つ目 場所:電車内

天井にどこから見ても目が合う龍がいて、その龍が手に勝てるデザインを持っている。そして、力が欲しいか…と呼びかけてくる(or そういう台詞が書いてある)。龍は最初絵を考えていましたが、立体でも面白い。落ちてきたら危ないけど。
イメージは天龍寺の八方睨みの龍と、ドラゴンボールの神龍です。


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2つ目 場所:駅構内

本文が印刷された段ボールの破片に囲まれて、奥の方に勝てるデザインのフライヤー(書籍の原寸サイズ)があるというもの。イメージはダンジョンの宝物で、段ボールはゴツゴツした岩の洞窟のつもり。


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3つ目 場所:電車内

吊り革の留め具部分に「勝てるデザイン」の豆本が付いているというもの。中身もほぼ実際のものと同じ(サイズは縮小されている)だが、所々大きい字のページがあって読めるようになっている。


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4つ目 場所:駅構内

破れるポスター。「自分を打ち破れ」と書かれているが、破ると「勝てるデザイン」が印刷されたポスターが出てくる。「破るな危険」などのPOPを貼っておく。


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5つ目 場所:電車

「勝てるデザイン」と走行中だけ読めるラッピングカー。駅にいる人だけではなく、電車を見かけた人にも認知される。


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6つ目 場所:電車内

一瞬だけ飛び出して見える広告。本当に一瞬でなので「えっ?」と思って何回も見てしまう。


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7つ目 場所:駅構内

壁面に貼られているポスターで、下部から紙が出ている。ポスターには「一駅のお供」と書いてあり、紙をとってみると、勝てるデザインの切り抜きである。裏面に本のタイトル「勝てるデザイン」と、その紙の内容が実際の本の何ページ目に当たるのかを記載している。


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8つ目 場所:ホームに上がるエスカレーター

エスカレーターがホームに上がるまでの壁面広告が、通り過ぎる時に匂いがしたり、見る角度によって絵が変わったり、光っていたりする。ホームに差し掛かる一番上の広告には「このエスカレーターの広告に何回興味を奪われましたか?」の文言と「勝てるデザイン」の文字だけ書いてある。


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9つ目 場所:電車内

地下鉄で、電車が走ってくると塞がれて見えなくなる壁にある広告。ホームで電車を待っている時に見ると青地にシンプルな白文字で「勝てるデザイン」と書いてある。電車の窓から見ると、本の形の枠がついていて、それにピッタリと文字が収まる仕様になっており、本の広告であったことがわかる。


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10個目 場所:電車内

目につく大きい車内広告に「後ろの席を見ろ」など謎の指示が書いてあって、指示通りに目線を動かせばその先にも指示があって…という広告。最後は勝てるデザインに行き着く。ゴール先となる広告は見つけにくいように足元に小さく貼るなどする。


どうでしたか?実現が難しそうだなあという案を多分に入れてみました。作り方はわからないけれど、ワクワクする。そういうものを広げていくと、どこかに実現できるおもしろい案が見つかるんだろうなあと思います。

私はよく企画でも後先考えず、あれができたら面白そうと色々膨らませていくので、そのマインドを無くさないよう大切にしていこうと思いました。


12.ダサいTシャツを作れ!

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ワーク05ではセンスがいいTシャツを作れ!というお題でしたが、今回はその逆。「ダサい」を知って「ダサい」から脱却しよう!というワークです。

センスの良い方のテーマを担々麺にしていましたが、こちらのワークでも同じく担々麺を題材に制作してみました。

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12-A 

これはシンプルに、レイアウトがダサい。胴体のど真ん中じゃなくて、もう少し上に上げろよ!!と思わず言いたくなります。それから、筆文字ってなんでかTシャツにプリントされるとダサく感じてしまいます。文字でも英語だとおしゃれに見えるので、「知っているもの」がダサいのか…?

12-B

これは、ピンタレストで見つけた、上から下へと見切れる真ん中だけのプリントがダサいなあと感じたので制作したもの。ワーク05ではおしゃれに感じるTシャツは、余白を空けているものが多かったので余白のなさがダサい原因の一つだと解釈しました。また、黒の太い線画で色数の多いイラストもダサく感じます。


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12-C

「ダサい」といったらレインボーが思い浮かびます。おそらく色数が多いのと、全部原色だから。このTシャツに関しては、真ん中の文字だけ色が違って強調しているのも変に個性を出している気がしてダサいです。

12-D

これは先ほど12-Bでもあったように、黒の太い線画で、色数が多いイラストなのでダサく見えます。また、ひらがなの「たんたんめん。」もダサい…やはり見慣れた言語が書かれているとダサく感じるのでしょうか…。


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12-E

これもレインボーを使っています。レインボーの中に、さらに写真を配置することで、色数を増やし収集がつかなくなっています。

12-F

ワーク05で、発想のユニークさはおしゃれに見えると記載しましたが、その発想がずれていたらダサいよね、というデザインです。ウィキペディアのデザイン。それは果たしてTシャツでやる必要があるのか?という外れたユニークです。


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12-G

これも12-F同様、発想のずれたユニークデザインです。Tシャツに俳句を書くなよと。「週七で 食べても飽きない 担々麺」と書いてあるのですが、担々麺好きでマウントをとってきそうな雰囲気があって、このTシャツで担々麺を食べてる人には絶対近づきたくないですね…。

12-F

ザ・パワポデザイン(少し前に流行ったダサいパワポのイメージです)。原色のオンパレードで、図形も歪めて使っています。これでもかというくらいダサいと思うものを詰めてみました。


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12-I

おしゃれなTシャツデザインには写真を配置したものが多くありますが、写真を配置してダサくするにはどうしたら良いだろう、と考えたデザインです。余白を少なくして、なんの工夫もなくただ配置しただけのデザインになっています。写真も色味がバラバラです。


12-J

モノクロに色を一色足すと、かっこよく見えることが多いと思っているのですが、それをダサくするならフォントかな、と思い作成してみました。英語でも試してみましたが、やはりひらがなのほうがダサく見えます。また、言語だけではなく、モノクロというスタイリッシュさに合わない丸ゴシックを使用して雰囲気をチグハグにしました。


いかがだったでしょうか。なかなかダサいものを作ることができたんじゃないかと思います。同期の女の子にも、「最近はダサいが逆におしゃれみたいなことがあるけど、そうじゃない、ただただダサい」と言わしめました(もう少しマイルドな言い方です)。

ただ、レインボーを多用してしまったり、同じ写真ばかり使ってしまったりと、あまりダサいの枠を広げられていないなあと感じました。

また、そもそも担々麺という題材がダサいのでは…?と気づいてしまったので、ダサくなりにくいもの(花とか、模様とか)を使用して作っていくとまた新しい発見がありそうだと思いました。


13.「鬼フィードバック®︎」で限界の限界を超えろ!

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13個目のこちらの課題は、今までやりきったと思う作品に自分でダメ出ししてそれを修正し、修正前と比べてみる、というものです。

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まず一つ目はこちらのバナー。文字が少ない代わりに、小物がたくさん配置されています。

このバナーに以下のようなダメ出しを行いました。

✖️小物の写真の明るさがあっていない
✖️「特集」の文字が「サマーアイテム」に対して揃っていない
✖️「サマーアイテム」の方が「特集」より大切なのでは?
✖️写真がイラストに紛れている
✖️写真の配置、目線誘導とか考えてる?

そして修正したのがこれです。

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修正したこと
・写真の明るさを揃える
・「サマーアイテム」を大きく、「特集」を小さく
・タイトルに目線を誘導するようにイラストを配置

Afterの方が整頓された感じや余白感が出て、要素は多いけれどスッキリして見えます。


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続いて二つ目のバナー。先月くらいに作成した直近のバナーです。
これについて、以下のようなダメ出しをしました。

✖️文字が散らかりすぎ
✖️商品から飛び出る注釈が、装飾だとしても小さすぎ
✖️財布(下四つ並んでいる写真)揃ってる?
✖️ホワイトフォームローラーが見えない
✖️日付に目がいかない
✖️「楽天スーパーセール」のカタマリ感がない
✖️商品に目線誘導できていない
✖️乱雑な印象…強弱つけよう

これを修正しました。

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修正したこと
・文字のジャンルごとで色を合わせる
・タイトル文字を近くしてカタマリ感を出すことによって、日付との区別もつき、双方を認識させやすくする
・装飾の英文字を、同じ色が使われているタイトル付近に持っていくことで余白感を持たせる
・写真をアップにして商品を目立たせ、さらに画面のメリハリもつける
・注釈文を少し大きく
・フォームローラーを見えやすく

どうでしょうか?賑やかながら余白感が出て見やすくなったように思います。


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そして最後はこちらのバナー。まだ会社に勤めていない頃だったので、デザインのデの字にちょっと触れ始めた頃のものです。
このバナーについて、以下のダメ出しをしました。

✖️手紙モチーフなのにあんまり伝わってこない
✖️誰向けかを意識していない
✖️キャラクターの使い方がちょこんとしてて、知ってる人にしか伝わらない
 使うならもっと効果的に


修正したものが以下です。

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修正したこと
・手紙モチーフがわかるように、便箋を折る方向を正面にした。
・キャラクターを一人にして、中央に配置することで大きくなくても目立つ存在に
・モノづくりが好きな人向けであることを意識して、手書き文字に変更した。全体的に人の手で作られた手紙のような手作り感を意識した。

Beforeではボーダーのカラフルな枠に囲まれた白い紙に見えていたものが、Afterでは最初に意識していた手紙に見えるようになりました。また、キャラクターではなく情報(ロゴ)が目線の一番先に来るので、内容が頭に入ってきやすくなりました。
たった一年だけれど、成長を感じてちょっと嬉しいです。


セルフ鬼フィードバック、めちゃくちゃ楽しかったです。制作に追われると妥協してしまう点もあるのですが、いつも心に「自分のデザインが嫌いな人」をイメージして、厳しい目で自分のデザインを見ていきたいです。


14.ぶっとんだ名刺を作れ!

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14個目の課題、にして最難関のワークです。なんたってハードルが高い。SNSでぶっとんだ名刺を作らせてくれる人を探さなければいけないのです。
印刷代も相手方に負担してもらうので、実質自分のデザインを商売の道具にするようなものです。

私は、震えながら、しかしワーク完遂のために次のような募集ツイートをかけました。

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(元ツイから大きい画像を見れます↓)

「どんな企画で」「どういう人を募集していて」「自分がどういう人か」

これが伝わる画像を作成しました。
後々、名刺を依頼してくださった方にどうして声をかけてくださったのか尋ねたところ、「募集についての内容がしっかりしていたから」とお答えいただき、作ってよかったなあとすごく嬉しかったです。

そしてZOOMなどで打ち合わせを重ねながら気づいたのですが、人と一緒に何かを作り上げることがすっごく楽しい。

しかも、募集してくださった方も勝てるワークに挑戦中で、「よかったら一緒にラフ出しをして意見を共有しませんか」、との誘いを快く受けてくださいました。あくまでメインは私の制作になるので、使用したのは私のラフですが、自分にはない発想を聞くことができてすごく楽しい時間でした。

そのうち、私が出した4つラフを紹介します。

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(④)左上(④)

コミュニケーションのための名刺。二重になっていて、内側は両端に絵の具、真ん中が透明。名刺を渡すときにお互い両端をぎゅっと握ると、絵の具が動いて透明だった部分が絵の具の混ざり合った色になる。そこに文字が浮かび上がる。

右上(②)(こちらのラフが採用)

透明な名刺だが、真ん中に透けない正方形がある。そこに名前などの情報が書いてあり、周囲(背景)に合わせて変化していきながらも、ちゃんと自分の芯のあるデザインをする、ということを表現。

左下(⑥)

2枚組名刺。1枚はシンプルな黒の名刺で、もう一枚はシール。好きな食べ物や趣味に関するシールがたくさんあり、名刺に好きに貼ってもらえる。これもコミュニケーションツールとしての役割が大きい名刺。

右下(⑨)

名前が切り抜かれたカバーが名刺。上にタブがあって、引くと切り抜かれた名前部分の背景が変化する。タブは「style(得意なデザインのテイスト)」「like(好きなもの)」「photo(趣味の写真)」などに分かれている。


こんな感じのラフを、9つ挙げて選定しました。

そして、完成したデザインが下のものです。ただし、まだ現物が届いていないので、モックアップになります。

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このワークでは、企画力や行動力がついたような気がします。しかし、やはり一番大きかったのは、人と何かを作り上げていくことが好きと気づいたことだと思います。


15.感情を乗せろ!

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さて、いよいよ最後の課題です。これは、過去を振り返って、心が動いたことを書き出し、それをどんな形でもいいからビジュアルアート表現に落とし込む、といったものです。

私が選択したのは、10代最後の空を見た時の感情です。

正確にいうと、その感情を思い出している時の感情です。
どういうことかというと、20歳になる前の日に見た空を、一生覚えているんだろうなあとしんみり思っていたのに、いざ当時の写真を見返してもあまり覚えていなかった時の物悲しさというか、儚さというか、そういうものを表現しようと思いました。

私が選んだ表現の形は「映画ポスター」でした。

映画が好きというのもあるのですが、映画を見ている時の近いのに遠いような感覚が表現しようとしているものと似ているなあと感じたためです。
そして、実際に作成したのがこちら。

#15_ポスター

真っ白な記憶の中に、断片的に思い出す思い出と、滲んだり、何度も消しゴムをかけてしまって読めなくなってしまった思い出せない記憶たちを表現しました。使用した写真は、実際に19歳最後の日に撮った空の写真です。

もう少し悩みながら制作するかなと思っていたのですが、意外とすんなり形にすることができて驚きました。こういった、感情を作品に出すということはあまり経験がなかったので、やっていて楽しかったです。


勝てるワークを終えて

さあ、とうとう完遂しました、「勝てるワーク」
モチベーションがずっと続くわけではないので、もちろん度々しんどい〜とはなっていたのですが、しんどい、けど楽しい、だったのでやり抜くことができました。

元々、「勝てるデザイン養成ギプス」に応募するために「勝てるワークをやるぞ!」だったので、元々のゴールはここではないのですが、なんだかすごくやり切った感があります。今noteにまとめてみても、この分量よくやったなあと褒めてあげたくなります。

ただ、やってみるとまだまだだなあというところも沢山あり、というかそればかりで、達成感に浸ってばかりはいられないなあと思います。

ここでギプスに応募するんか?というくらい語り出し始めたので(勝てるデザイン養成ギプスに参加するためにはnoteを書いて応募する必要がある)、ここまでにしておきます。

とにかく、お疲れ自分!

また、ここまで見てくださった方もありがとうございました!
次はギプスに向かって走ります!

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