見出し画像

ソフトウェアの会計の考察②

前回、現行の基準が時代に合っていないということについて触れました。

では、実際、会計基準等の成立時期と、インターネットビジネスの動きでどういう流れがあったのかを今回は見ていきたいと思います。

ソフトウェア関連の会計基準等

まず、ソフトウェアに関連する会計基準等は、1998年の「研究開発費等に関する会計基準の設定に関する意見書」から始まり翌年の実務指針とQ&Aの公表でソフトウェア会計処理の基礎ができました。下図のような流れです

画像1

21世紀に入ってからは関連する基準等がいくつかできましたが、基本的なところは20年以上変わってきていません。

時代の変遷

この間、時代がどのように移り変わり、インターネット環境が変化してきたのかを以下述べていきます。

画像2

主に、私の主観で関連ありそうなニュースを集めただけで、これが全部ではないし、根拠は調べているのですが、一部もしかしたら事実と違う点もあるかもしれません。

やはり、1995年が日本におけるインターネットの大きく広まった年だったと言えるでしょう。その後、ADSLや光回線の登場により通信の大容量化が進んでいき、現在では、Amazon PrimeやNetflixなどの動画サービスが当たり前のように利用できる形となっています。

そしてまたビジネスにおいて、「Saas」のサービスが普及し、多くの企業において利用されています。そして、新型コロナウイルスの影響によりテレワークなどが可能となっているのも、大容量をスムーズにやりとりできるインターネット回線のインフラと各種Saasのサービスのおかげでしょう。


ところで上記の表でもYahooや楽天などに触れていますが、2000年前後のインターネット黎明期についてはこちらの資料などが参考になります。

『ネット興亡記』というのが、元々日経新聞で連載していた記事が書籍になって、ドラマ化もされています。テレビ東京でドラマ化されたものが動画サイトparaviでも見ることができます。(ちなみに書籍版は結構分厚くてボリュームがあるので読むのに時間がかかります(私は途中で挫折しました(><)

先の表で、1993年にISPサービスが登場と記載していますが、これがIIJによるインターネットサービス接続サービスの開始です。『ネット興亡記』ドラマ版第2話では、IIJの鈴木会長が当時このサービスを作り上げるまでの苦闘が描かれています。現在では水や電気などと同様に当たり前のようにあるインターネットですが、当時は得体も知れないものとして、役所や大企業との交渉で苦労した様子が伺えます。

その他現在でも第1線で活躍するIT企業の経営者が多く出てくるので、興味ある人は是非見てみてください。

また、「iモード」の誕生も、携帯電話でインターネットサービスを利用できるというのは大きなインパクトでした。

また、iモードを生み出すまでのサービス関係者を描いた書籍『iモード事件』も大きな話題になりました。

ちなみに、iモード公式サイトは、2021年11月、サービス終了しました。これも時代の流れでしょう。

といったところで、今回は、主にインターネットサービスの動きなどを書いてきましたので、次回は本題であるソフトウェアの話に戻ろうとか思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?