ゲーム配信の経済環境

収益認識の関連を続けて書こうかと思っていたのですが、最近ゲーム配信関連でいくつか気になるものを見かけたので、ちょっと触れてみます

ここ数年、eスポーツという言葉が普及しつつあり、注目されています。

図解でわかるeスポーツ

昨年でいうと、海外事例ですが、フォートナイトの大会において16歳の少年が優勝し、賞金300万ドルを獲得したというニュースもありました。

大会だけでなく、ゲームをプレイしている最中を生中継するゲーム配信なども最近は増えてきています。

日本では昨年、ゲーム配信プラットフォームを運営するMirrativeが35億円の資金調達をしたというニュースもありました。

「ゲーム実況」世界で広がり 配信ゲーマーが業界動かす、という伝え方もしています。

そして、最近見かけたこのような記事がありました。

主要ゲーム配信プラットフォームである、TwitchYouTube Gaming LiveMixerの3つを比較しています。

ちなみに運営会社はそれぞれ、Amazon,Google,Microsoftのグループに属しています。いわゆるGAFAMと呼ばれる米大手IT企業間において、ゲーム配信を巡っての熾烈な争いが行われているようです。(FacebookにもFacebook gamingというゲーム配信があります)

シバタさんの記事では、ゲーム配信プラットフォームとしては、著名なゲーム配信者を自社プラットフォームに有していることと述べています。俳優などと同様に魅力ある人がいればそれをみに行く人が増えて、プラットフォーム全体に人が集まり、収益の成長も見込めるという形でしょうか。

そして記事中でも触れられていた人気配信者のNinjaについてですが、昨年の夏にMixerへ移籍することが報じられた時点では、具体的な金額や期間は不明といったような状況でした。

そして最近、以下のようなことが報じられました。

Ninja was reportedly paid between $20m and $30m for Mixer exclusivity deal

複数年で2千万〜3千万ドルとのことです。複数年が具体的にどれくらいの期間かは不明ですが、仮に、3年で3千万ドルだったとすると、年間1千万ドル、日本円に換算すると約11億円になります。日本のプロ野球選手の年俸が2019年ベースで6億5千万円なので、それをはるかに超えていることになります。

そして、これに加えて、eスポーツ大会で優勝すれば、さらに億単位の優勝賞金も入ることになります。

ゲーム配信、eスポーツが大きな経済圏を築きつつある状況です。5年後、10年後の世界がどうなっているのか、全く想像できないですね。


余談となりますが、単純比較はできないとは思いますが、野球・サッカーなどのスポーツとの市場規模との比較はどうなっているでしょうか。

日本プロスポーツリーグ売上規模ランキングTOP3!市場規模はどのくらいなの?

サッカーが1100億円、野球が推定1500〜2000億円と述べられています。

一方で、日本のeスポーツは、50億円程度と見られています。

eスポーツ(イースポーツ)の市場規模・マーケットとは?

しかし、世界規模でみた場合は、eスポーツの中で日本の割合は低く、アメリカ、中国といったところが大きなシェアを占めているようです。

データで見るeSports / eスポーツ業界・市場動向レポート(日本・海外)

世界的には、1000億円を上回るレベル感になっているようです。競技人口の数や視聴者数も載っていますが、どんどん大きな規模になっていくと想像できます。

こういった分野へのビジネス進出を狙う人にとっては今から準備しておいた方が良いかもしれません。


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