閑話休題

最近、食品などを買い物をするスーパーなどは、セルフ方式のレジが
増えてきています。レジ方式もいくつかあり、

・商品の登録は、従業員が行って、支払いのみ別の精算機で行う(ハーフ)
・商品の登録も、清算もすべてお客がセルフで行う(セルフ)
・従来同様、商品登録から支払いまですべて従業員が行う(フル)

この3パターンぐらいが現在の購入時のパターンでしょうか。

全てをセルフで行うと、当然、意図的であれ、意図しないものであれ、
お客自身がすべてを行うため、商品登録や清算において誤差が出やすいものですが、人手不足の昨今、パートの従業員をレジ係として雇用する場合の教育や労務管理、求人募集などの手間とコストを比べれば経費負担などは少なくなるうえに、レジの設置台数が増えるため精算時間の短縮にもつながります。

一番多いタイプは、(ハーフ)でしょうか。
商品登録を従業員が行うため誤差がなくなりますし、時間のかかる精算を
セルフにすることで全体の流れを速める効果もあります。

体感的には、都市部では、完全セルフか、ハーフが多く都心から
離れるほどに(フル)が多くなりますが、郊外でもイオン系などの
大手チェーンなどは、(ハーフ)が多くなりつつあり、
むしろ大手との差別化の中であえて(フル)を選ぶところもあるように
思います。

と、ここから本題で・・・・・


インフレに突入した日本
毎月毎月値上がりが進む中で、値段や商品構成が毎月のように
変わるため、最近は「お値打ち品」がよく出るようになりました。
生活防衛のため、そういった「お値打ち品」をよく見るようにしている
のですが、棚卸、値札はりがバーコードで管理ができているお店もあれば
お店のシステムによっては、バーコードではなく、単純に割引割合だけを印字されたシールをはってレジであえて割引額を入力する場合があります。
当然ミスをなくすという意味であれば、前者の方がミスの数は少なくなるとは思うのですが、導入しているところと、していないところがあるのを見ると導入時のコストに大きな違いがあるのかもしれません。

私も、もともといた業界で現場作業を10年、内勤を15年やっていたので、
外でも内でも、一通りのミスは犯しましたし、怒られながら再発をしないための方法を自分なりに編み出して仕事に生かすようにしてきました。
現場作業の場合は、自分がミスをして、怒られるパターンですが、内勤の場合は、現場のミスをフォローする業務もあるので、ミスに一定のパターンが
ある場合などは、ミーティングや会議などで教育項目としてあげるなども
仕事ととしていました。

そう、
人間はミスをします。
もちろん、ミスをしないことに、こしたことはありませんが、
人間はミスをします。
その要因は様々で不可避的なものから属人的な要因、教育マニュアルの問題から、機械や手順がミスを誘発するもの、それらが混じったものまで様々なパターンが存在します。
この大前提である「人間はミスをする」という前提を個人の経験バイアスを
通して教育に結び付けると、多くの場合失敗しますし、今のご時世では、
ハラスメントの認定を受けることになります。
要は、マネジメントの問題です。

昭和的な方法は、怒鳴れて、小突かれて、ちゃんと教育もしないのに、
できない奴認定されて、なにくそ根性でしがみついて、技を盗んで・・・
的な方法が当然のようにまかり通っていましたが、今では完全にアウトです。

今回2日連続で、レジでのミスに遭遇したので、いろいろ思い出すことがありました。
どちらもドラッグストアで、フル型でのミスでした。
金額的には数千円と数百円くらいの誤差なので、大した問題ではありませんが、最近は、大したこともないミスを過大に非難するカスハラも問題になっています。
私はそういったことはそもそも、できないし、やらないので、
淡々と処理をしてもらい問題はありませんでしたが、続くときには続くものなだなぁと思うとともに、やはり自分自身でも確認をする(相互チェック)も重要だなと思いました。

普段レジでは、「間違はない」と思い込んでサラッと支払いまで済ましてしまいそのままお店を出る方が多いのですが、レジ係の人の商品登録時の作業などを見ていて、なんとなく「やらかしそうだな~」と思う人は、結構
やらかしたりします。

別に根拠はないのですが、経験的勘なのか、手順というか、段取りというか、そういった部分が、一番スムーズと思える動線からズレていたりすると、「やらかし感」が醸し出されているような気がします。
私は、レジ打ちをやったことはないのですが、自分だったらこうやるだろうなと思う動線を基準に見ているので、そこからの齟齬で違和感を感じるのかもしれません。

人はミスをします。

大事なのは、繰り返さない事と、いち早く気づいてフォローすることなのですが、人は往々にして逆のことをやります。
自戒も込めて。