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私的ヴイアラまとめ(あるいは、候補生についてほぼ語らないタイプのヴイアラ紹介)

昨年7月の終わり、noteにこんな記事を書いた。

それからおよそ半年。あいかわらず自分がヴイアラのことをちゃんと追いかけられているかと言われると、正直だいぶ怪しい。
ただ、いまこのタイミングで改めて個人的なまとめも兼ね、ヴイアラのことを書いておかなければいけない気がしたため、本稿を書いた次第だ。

この記事を読むにあたって予備知識として知っていてほしいのは

  • ヴイアラとはProject IM@Sの一つのコンテンツである。

  • ヴイアラのメインフィールドは(YouTubeでの)配信である。

  • 愛夏(まなか)、宇宙(こすも)、レトラという3人のアイドル候補生がいる。

  • 2024年1月現在、3人は正式デビューに向けて活動中(誰か1人だけが勝ち抜けるという主旨の企画ではない)。

くらい。

もうひとつ。この先、個々のアイドルの魅力とかそういう話はほぼ出てこない。この記事は「ヴイアラって何をやってるんだろう」という部分を中心に書いたものである。
多少なりともこれからヴイアラに触れようという方の参考になれば幸いだ。


配信の形態

ヴイアラはYouTubeでの配信が主たる活動領域である。
そんなヴイアラの配信には大きく

  • 「ヴイアラ公式チャンネル」での「公式番組」と「コラボ配信」

  • 愛夏、宇宙、レトラの各候補生ごとの「個別チャンネル」での配信

の2つの形態がある(例外として外部チャンネルでのコラボ配信も稀にある)。

候補生が複数登場する場合、基本的には公式チャンネル。
個々の(単独の)配信はそれぞれの個別チャンネルというイメージである。

現時点のヴィアラは月単位で動いていて、下記のような流れが月の基本パターンだ。
公式番組と気になった個別配信を追うだけでも、ライトに追っている感じにはなるはずだし、今から無理にアーカイブを全部掘る必要もないと思う(掘るタイプの人は、気がついたら掘っているはずだ)。

図中の個別配信とコラボ配信の位置は月によって大きく変わる。また、個別配信も図より多めである。あくまでイメージなので注意されたい。

公式番組と月次審査、四半期審査

2024年1月現在、ヴイアラの企画の中心に位置するのが月に二回の公式番組だ。

公式番組はアイドルを目指すために必要な能力をその月のテーマとして放送されるもので、各月ごとに前後編からなる。

前編ではそのテーマについて講師が講演やパフォーマンスの実演を行ったうえで課題が提示される。
後編では、その課題に沿って候補生が発表を行い、講師からのフィードバックと評価を受ける。(課題によっては別途、月中に動画が投稿されるケースもある)

さらに後編では課題に対する評価(指標は課題ごとに変わる)によって、月ごとの優秀者が「マンスリークイーン」として表彰される。
マンスリークイーンにはご褒美があるが、その内容も講師とのコラボ配信であったり予算枠であったり、課題によっていろいろである。

月ごとの「マンスリークイーン」と別にあるのが、四半期ごとにおこなわれる中間審査による「クォータリークイーン」という表彰。
公式サイトからの投票数(投票にあたっては要バンナムID)によるもので、獲得するとご褒美としてカバー曲ミニアルバムの制作と配信が行われる。2024年1月現在、1Q分(レトラ)と2Q分(宇宙)のEPが配信中となっている。

2系統のコンテンツ

現時点のヴイアラの配信(動画)を、配信形式ではなく内容でわけようとすると、下記のふたつの大きなかたまりがあるように思う。

  1. ゲーム実況や雑談、歌ってみた、歌枠、案件等、一般的な配信者らしい活動を楽しむ方向性のコンテンツ。

  2. アイマス(など)に触れる上で解像度を上げてくれるアイマスMORのような方向性のコンテンツ。

1.はいわゆる配信者の配信らしいものが中心。
歌枠や3Dお披露目リレーは手始めに見るならおすすめ。雑談回やゲーム配信には奇跡のようにひどい回(誉め言葉)がいくつかある。個別配信は基本的にはこちら側。

2.はヴイアラならではの独特の立ち位置が発揮されたもの。
公式番組はこちらの方向性の内容が多め。アイマス他ブランド(あるいは他の2次元アイドル系コンテンツ)を追っていて、制作段階の話に興味があるのであれば、まずこのタイプの動画(配信)から入るのがとっつきやすいと思う。
わかりやすい例としては

  • 2023年7月の公式番組(前後編)と、その間に行われた個人レッスン配信。

  • オンラインライブ開催発表配信。

あたりが真っ先に挙げられよう。

2023年7月の一連の配信はBNSI渡辺量さんがディレクションする楽曲のレコーディングを見学させてもらうような内容である。3人それぞれのアプローチの違いも含めて見どころ・聞き所が多い。(このあたりは前述の7月の記事で書いた/紹介した部分でもあるので、詳しくはそちらを参照)

オンラインライブ開催発表の回はBNEIヴイアラ担当P、勝股さんによる告知配信。
2024年3月末のオンラインライブ開催と、3人が正式デビューするための「最終審査」としてクリアすべき数字が示される。
このとき、クリアすべき数字の積算根拠も軽く説明されるのだがなかなか生々しく、P活動の参考として知っておいて損はないのではないだろうか。(詳しくは下記動画を参照)

正式デビューと最終審査

ヴイアラは3人の候補生が配信活動を通じて正式デビューを目指す、という建て付けの企画だ。
毎月の評価(マンスリークイーン)、3か月ごと3回行われた中間審査(クォータリークイーン)を経て、2024年3月にデビュー判定のための最終審査が行われる。

最終審査はこれまでの審査とは独立した形で行われる。
審査の指標となる数字は下記2点。

  1. 2024年2月末から3月にかけてWebサイトで行われる投票の得票数を1票1ポイントとしてカウント(投票時には要バンナムID、1アカウントあたり4票を投票できる)

  2. オンラインライブの動員数を動員1名あたり1ポイントとしてカウント(カウント対象がASOBISTAGEでの同接数であって、チケットの売上枚数ではないところがポイントだろう)(1/22追記。問い合わせたところカウント対象がライブ開催日時点での「チケット売上枚数」であるとする回答を得たとの情報も得られた。結構大事な話だと思うのでちゃんと公式サイトでも記載してほしいもの。)

1、2の合計を各候補生ごとに出し、基準点(5000点)を超えた候補生は全員デビューできる。(1.は候補生それぞれの数字。2.はそれぞれの得票にそのまま(3で割らずに)加点される)

2024年1月11日に公開された第3クォータリー(3Q)中間投票の得票数は3人合計で約14000票。3Q中間投票も最終審査と同じくバンナムID1つにつき最大4票投票可能な仕組みのため、約3500のIDが3Qの投票に参加したということになるか。
もう少し投票参加者が伸びればライブの動員数如何によらず全員が正式デビュー達成となる。

ただ、個人的にはまだ安心できるような状況ではないな、というのが素直な感想だ。
最終審査開始までまだしばらく時間が空くが、この勢いは続くのか。
加点要素であるオンラインライブの動員数も、(1on1を除けば)初の有料配信でもあり、どこまで伸びるのか。

最終審査の要項が発表された2023年12月時点の数字(=2Qの投票数+3Dお披露目配信の同接数をベースとした試算)に比べれば、希望はだいぶ見えてきている。
しかしながら、「プロデューサー」たちがどれだけ彼女たちのことを周囲に広められるか、結構真面目に問われているというのがヴイアラの現状だろう。

結び、あるいはなぜ本稿を書くにいたったか

そもそもとして、なぜ自分が「ちゃんと追えているわけではない」自覚があるのにnoteでヴイアラについて文章を書こうと思ったのか。

それは、ヴイアラの持っている「危うさ」によるものではないか、と思う。
かつてのアケマスにも通じるような危うさである。
危うさを目にすることで焦燥感とも勝手な義務感ともつかない何かが惹起され、こんな文章を書いてしまったりするわけだ。

もし、こうしたなんともいえない感覚を味わってみたいなら、今のヴイアラに少しでも触れておいてほしいと思う。
2024年3月末に行われる「最終審査」までの期間が、ヴイアラでその感覚を味わえる最初のピークなのは間違いない。

追補:好きな動画

本稿の最後に、筆者がおすすめする動画(配信アーカイブ)を何本か貼る。
方向性は散らしてみたつもりなので、どれか1本でも面白がってもらえたなら嬉しい。

1)レトラ誕生日配信
実質歌枠(セトリ11曲)。フックがあったら他の歌枠も是非。

2)第二回#ずるこすも選手権
インターネット老人会。もとい、宇宙はPを巻き込むの上手いなぁとかんじられた回。

3)愛夏クッキングシミュレータ回
開始30分ほどで炎上(物理)(物理ではない)。

4)レトラ飲酒雑談
と て も ひ ど い(※誉め言葉)。よくアーカイブ残したよね。
ところで、この配信を見るとわかると思うが、ヴイアラのメンバーは誕生日を重ねて年を取る設定とされている。その割に既存ブランドのアイドルたちも同次元にいるように扱っているように見え、この辺りのすり合わせは今後どうするんだろう……。(この話題はどう扱っても面倒そうなのでここで軽く触れるにとどめる)

5)3Dお披露目リレー(宇宙)
ダンスパフォーマンスのレベルの高さもさることながら、バラエティコーナー?の10分間振り入れチャレンジがすごい。

6)公式番組11月後編
39分頃から始まる愛夏の課題発表(ラジオ風一人しゃべり)が個人的なハイライト。天然ならすごいし、これが作りこんだ結果ならさらにすごい。

7)公式番組9月後編
色々重めの回。これについては2023年9月前編など、それまでのアーカイブをある程度見たうえで見てほしさがある。そして、春香さんが本当に春香さん。

8)宇宙・よみぃさんコラボ配信
上記の9月後編のあとに行われたもの。9月後編を踏まえて見てほしい。


ここまで読んでヴイアラが気になってきた方へ。
2024年3月末開催のヴイアラ初のオンラインライブの視聴チケット購入ページは下記となります。宜しくお願いします。

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