写真家 星野道夫

こんにちは

木のいえ設計室くわくわの巻 京子です。

しばらくnoteの更新ができずにおりました。

新しく建つ住宅の設計、施工の準備。自宅のリフォームの工事、自宅庭畑の作業などで、ありがたく忙しく動いていました。

そして、あっという間にもうすぐ8月です。

8月8日は、私が本当に大好きな写真家星野道夫がヒグマに襲われ、亡くなった日です。私が彼のことを知ったのは、すでに亡くなった後のことでした。 1冊の本を読んでからは、次々と写真集や著作を読み漁りました。

写真展では、赤く焼ける夕焼けの雲の写真の前で動けなくなった。息を呑んだ。写真て、こんなに力があるのだと、その時初めて知ることになりました。

世界中で辛いことが起き続けている今、ふと彼のことを思い出し、検索してみると、彼が亡くなった当時1歳半だったという息子さんの翔馬君が23歳の青年になって、父親の姿を求めてアラスカへの取材を撮った2年前のドキュメンタリーを見つけた。父親によく似た、でもどこかか細い感じの彼を、訪ねていく先々で歓迎され、抱きしめられるのを見ていると、どれほど星野道夫が愛されていたのか、がよく分かります。

エスキモーのボブ・サムも登場した。20年前、来日していた彼のワタリガラスの物語も聞いた。当時の私は、星野道夫と繋がる彼の言葉一つ一つが救いだった。

彼も歳をとっていた。私も歳をとった。

ボブ・サムが言う。この森にいると、いつもミチオを感じることができる。息子である君にも、ミチオを感じる。だから、さみしくないのだ。と。

星野道夫が亡くなって24年。少しずつ忘れられていくことが私はとても悲しい。生きていれば、その24年の間に書かれたかもしれない、多くの言葉たち、写真たちを思うと、とてもとても悲しい。

彼のことをなぜか急に思い出したのは、最近、写真を撮ることに興味が湧いてきたからだ。特に人を。

忘れられない写真。アラスカの朝日を受けて眩しそうに目を細め、うっすらと恥ずかしそうに笑う少女。

ミチオの目が何を捉え、何を切り取りたくてシャッターを押しているのかがよく分かる写真。

もう一度、写真集を手にしたい。そう思いました。

星野道夫公式ホームページ


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