【クワガタ】未後食個体の管理方法
こんにちは!StagBeetleです。
今回は、羽化した成虫が後食するまでの管理方法について書いていこうと思います。
まずはじめに、クワガタは羽化してから2~6か月程はエサも食べずにじっとしている期間があります。
この、成虫になってからエサを食べていない状態のことを『未後食』と呼び、いわゆる活動開始前(休眠中)の状態であることを意味します。
自然界では未後食期間を蛹室で過ごし、臓器器官が成熟した頃合いで蛹室からハッチして野外で活動をはじめます。
飼育下でも蛹室から自力ハッチするのを待つという方もいますが、菌糸ビンが劣化して蛹室が崩れてしまったり、蛹室内部にキノコが生えてクワガタを圧死させてしまったりするリスクがあるので、羽化した個体を未後食の状態で蛹室から割り出すか、或いは人工蛹室で羽化させている方が多いのではないかと思います。
このように、飼育下では未後食個体を蛹室外で管理するわけですが、適切な管理をしないと活動開始前に死んでしまうことや繁殖に悪影響が生じる場合があるので、活動開始前だからといって雑に管理してはいけません。
こう書くと、なんだか難しそうに思うかもしれませんが、管理の仕方はとても簡単なので、後にご紹介する解説を読んで実践していただければと思います。
また、これからご紹介する方法は、ネットオークションやショップ等で未後食の個体を購入した場合にも当てはまりますので、これからクワガタ飼育を始める初心者の方にもわかり易く解説していきたいと思います。
参考になりますと幸いです。
未後食個体の管理方法
まずは必要なモノについてみていきましょう。
用意するのは下記の3つです。
未後食個体は動き回りませんので、大きな飼育容器は必要ありません。
小さめの虫かごやクリアボトルがあれば十分ですので、そこで生体を個別管理します。
管理方法はいたって簡単で、軽く湿らせたティッシュペーパーで生体をサンドイッチにして飼育容器に入れるだけ!
あとは乾燥しないように2~3日に1回霧吹きで加水してあげましょう。
この間の管理温度はクワガタの種類にもよりますが、16℃~25℃くらいが良いでしょう。
※クワガタの適温を調べて、低すぎず暑すぎずの温度で管理してください。
湿潤な環境で管理することになるので、特に注意したいのが”蒸れ”です。
30℃に達するような場合は蒸れが原因で弱ってしまう場合がありますので、床下や玄関先等の涼しい場所で管理すると良いでしょう。
活動開始(後食)の目安
羽化して2ヵ月くらいから活動を開始する個体が現れるので、活動を開始したらエサを与えて通常飼育に切り替えていきます。
活動(後食)が始まったかどうかの目安は次の2つです。
被せたティッシュペーパーがボロボロに避けていること
飼育容器やティッシュペーパーに灰色~黄褐色のドロッとした排泄物が付いていること
まず、「1」についてですが、活動開始前の個体はティッシュペーパーの下に潜ってじっとしているので、ティッシュペーパーがボロボロになるということはありません。
ボロボロになっているということは、個体が地表を歩き回ったという証拠ですから活動開始の時期が近いと見て良いでしょう。
次に「2」ですが、クワガタの新成虫は臓器が成熟するとドロッとした排泄物を放出しますので、これが確認出来たらエサを与えても良いでしょう。
通常、クワガタの尿は水っぽいのですが、幼虫時代に蓄えた水分や栄養素を一気に排泄しているためか、新成虫が排泄する尿は濃度が濃いので一目で違いが判ると思います(写真3)。
以上の『ティッシュペーパーの上で徘徊』していること、若しくは『濃い排泄物』が活動開始の合図となりますので、未後食個体を管理している場合は週に2、3回で十分なので観察してみてください。
今回は以上になります。
それではまた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?