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高橋慧作品展@中野

 東京中野の"meee”ギャラリー東京(中野区新井1-23-24薬師あいロード内)で高橋慧(さとし)さんの作品展が開かれているのを2024年10月6日(日)に訪ねた。
 開廊時間は正午から午後7時。
 作品展は同9日(水)まで。最終日は午後5時まで。
 高橋さんは東京生まれ。東京電機大学工学部精密機械工学科卒。30歳から独学で絵画を始めた。
 「機械設計をやっていたんです。でもバブルがはじけて仕事が激減し、残業もなくなった。家に帰ってもつまらないので、絵を描いてみたんです」。
 「試しに猫の絵を描いてみたら、昔描いていたこともあって、うまく描けて、友だちに見せるといいんじゃないかってなったんです」。
 「鉛筆画で個展を開いたりしていたんですが、それだけじゃ飽き足らなくなって、画材屋のおばさんにいろいろと教わって絵具の勉強をしました。
 「そして何かテーマを持った方がいいということで、絶滅危惧種を取り上げて描くようになりました」。

《ユキヒョウブラザーズ》 版画 
《チーター》 版画

 この2作品は版画だ。普通は自然を背景に描いたりするが、高橋さんは地図などをバックに描いている。
 「どうして滅びてゆく種があるのかといえば人間のせいです。いつからかといえば、大航海時代からで、乱獲されたのです」と高橋さんは話し、それゆえに背景に地図などを描いているのだという。

《アロアナ》えんぴつ画 
《シマフクロウ》えんぴつ画 
《ヒョウモントカゲモドキ》色えんぴつ画、《リス》色えんぴつ画 
《ロングヘアマンチカン》えんぴつ画、《アメリカンショートヘア》えんぴつ画

 生き物を精密に描く秘訣は動物園での取材にあるらしい。写真も多く撮るが、使えるのは1000枚に1枚程度だという。
 生き物ばかり描いているようにみえる高橋さんだが、本当は乗り物なども好きでだいぶ描いてきたのだという。
 ただ「画商さんには乗り物作品は売れないよ」と言われました。
 「それで動物中心になったのですが、本当は乗り物なども描きたいのです」と高橋さんは語った。

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