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半農半歌手Yaeライブ

 半農半歌手として知られるYaeさんのコンサートに足を運んだ。歌声が澄み渡り、もちろん歌唱力は抜群。楽曲もフォーク、ラテン、ワールドミュージック、演歌など多彩なジャンルの要素が織り込まれているサウンドで興味惹かれた。母親の加藤登紀子さんのDNAを確実に受け継いでいる。
 2023年11月7日(火)、「Yaeコンサート2023東京公演 土の上に生きる」が東京渋谷区文化総合センター大和田さくらホール(東京都渋谷区桜丘町23-21)において開かれた。
 2001年にデビューしたYaeさんは、千葉県鴨川で自然とともに暮らし農業を営むシンガー・ソングライターであることから半農半歌手と呼ばれる。鴨川自然王国を学生運動のリーダーだった父藤本敏夫さんから引き継ぐとともに、母親の登紀子さんと同じ道を歩んでいる。
 今年10月に3年ぶりのニュー・アルバムとなる『80億の祈り』がリリースされたばかりのYaeさん。コンサートではこのアルバムの楽曲がふんだんに披露された。いうまでもなく「祈り」がキーワードだ。


 Yaeさんのライブが始まる前に「Climate Live Japan」の気候変動問題についてのビデオが上映された。
 約10分の映像の中では、地球温暖化問題に取り組んでいくには「新しい価値観」と「新しいシステム」が必要で、「大切な未来を守るためには一人一人が声を上げていく必要がある」と訴えていた。
 ゆったりとした真白い衣装に身を包んだYaeさんが登場。まず最初に披露したのは「On the border」。これは登紀子さんのプロデュースで2020年にリリースされたアルバムのタイトル曲だ。

Yaeさん Photo by Tomoko Hidaki 



 2曲目は「Wa-Ya」。
 3番目の曲は「シャロムの歌」だった。Yaeさんは話した。「シャロムというのはヘブライ語で平和、調和、平穏という意味です。たくさんの命が奪われています。1万人を超える人の命が奪われました。その7割が女性と子供たちです。こんな戦争があったでしょうか」。
 「イスラエルとパレスチナ。その前にはウクライナ。いてもたってもいられなくなってアルバム(『80億の祈り』)を作りました。世界の80億の人たちの平和への祈りを歌おうと思いました」。
 演奏に戻って、次はイタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル」のテーマ曲に日本語詞をつけた「Beatufiful That way」。
 「Smile」のあとは「酒は大関」という歌。「50年前に加藤登紀子が歌った曲です。歌を継いでいます。歌を相続しています・・・そして酒好きも相続しています」とYaeさんは話した。

鴨川自然王国の「緑」
 Yaeさんは首から緑色が目立つ「植物」をかけているが、それは今は亡き父親が立ち上げた鴨川自然王国で採取したものだという。
 Yaeさんは「食べるということは命を頂くということ。亡くなった父から一番大事なことを教えてもらった気がします・・・人は生きて食事をしなければならない。食べるって大切だなと思います」と話した。
 「カゼノネ」「名も知れぬ花のように」と続いた後、ゲストの劇団ひまわりから13人の子どもたちがステージにあがって「未来への詩」をYaeさんとともに歌った。第1部の締めくくりは「Naturity」だった。
 15分間の休憩を挟んでスタートした第2部のオープニングはYaeさんのオリジナル曲「空の色」。ここでゲストのピアニスト鬼武みゆきさんが加わって「架け橋」という歌を演奏した。
 そして「ドキュメンタリー映画の歌で、なんで私の気持ちが分かってもらえたのだろうかと思いました・・・大事な大事な歌です」とYaeさんはコメントしてから歌ったのが「あいをよるおもいをつむぐ」。
 三味線や笛の音が際立つ「彼のしつけ」が終わると、登紀子さんが作った「残照」が続いた。そして、このコンサート・ツアーのコンセプトであるニューアルバムのタイトル曲「80億の祈り」。


 まだYaeさんたちがステージにいるうちに気が早い観客からは大きな拍手が続いた。「For You」がその中で歌われた。すると登紀子さんが姿を見せたのだ。会場からは大きな拍手が起こった。一緒に一曲披露した。

Yaeさんと加藤登紀子さん Photo by Tomoko Hidaki


 コンサートは終了した。最後にYaeさんは「また会おう!」。出演者みなが一堂に会して、彼らは会場をバックに記念撮影をしていた。

出演者一堂 Photo by Tomoko Hidaki


 


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