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元風俗嬢の写真展を見た!

 1972年生まれの紅子さんは高校を中退し、10代で風俗嬢になった。
 「紅子の色街探訪記 現代に生きる色街」によると、「小1から自殺未遂を繰り返していた私は、いつしか裸になって働くことを夢見るようになっていました。小学生の頃は家に閉じこもり暗やみの中で女体の絵を描き続けていました」。
 「初めて風俗店で裸体となったのは19歳の夏。裸になれば人に受け入れてもらえるのでは?そんな愚かな夢は一瞬にして儚く散っていきました」。
 「風俗で働くことは孤独との隣り合わせのような日々でしかなかった。そんな孤独な過去を後悔したまま人生を終わらせたくない・・・。だから今、私は風俗街を歩き続けそのようすを記録しています」。
 
 紅子さんは歌舞伎町、吉原、川崎市堀之内など関東近郊の風俗街で13年以上働いて、32歳で引退。35歳でシングルマザーになった。
 そんな紅子さんがカメラを始めたのは48歳の時。かつての遊郭、赤線、青線の跡地や現在の風俗街をカメラに収めている。
 紅子さんの個展「現代を生きる吉原展」が「遊郭専門書店・カストリ書房」(東京都台東区千束3-21-14)で開かれているのを訪ねた。
 写真展は2024年5月6日(月・祝)まで開催中。時間は正午から午後7時まで(5月6日は午後6時まで)。入場料500円。

カストリ書房  
写真展会場にはすけべ椅子が2つ
吉原個室にて・紅子「鏡」2024 
吉原ソープランド個室「サウナマシンとくぐり椅子」2024

 2023年1月にプロの写真家として独立した。クラウドファンディングの助けを得て、初の本格的写真集「紅子の色街探訪記」を昨年、出版した。
 紅子さんは自分の経歴を明らかにし、画面上に顔を出す。
 現在51歳の紅子さん。第二の人生を着実に歩んでいる。

展示風景 
いわゆるカフェ建築 
現代を生きる吉原「ネオン」2024

 (カストリ出版の渡辺豪社長と話をすると、私の父・桑原稲敏の著書「切られた猥褻」=読売新聞社で勉強をしたという。思わぬ出会いに、父が吉原に?導いてくれたのではないかと思い、改めて感謝したのである)

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