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特別展示「野見山暁治」

 2023年6月22日に102歳で亡くなった野見山暁治(のみやま・ぎょうじ)の特集コーナー展示をアーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2)が12月9日(土)から2024年3月3日(日)まで開催する。
 野見山は長い画業のなかで、具象と抽象のあいだを漂う独特な画風を確立した。特集コーナー展示では、石橋財団が所蔵している野見山作品全7点からその魅力に迫ろうと試みる。うち3点は近年所蔵のもので初公開。

野見山暁治《タヒチ》1974年、石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】


 野見山暁治は1920年、福岡県の炭鉱地帯に生まれた。1943年、東京美術学校油画科を卒業し、中国東北部へ出征。戦後、西部美術展覧会で福岡県知事賞を受賞。1952年に渡仏し、64年までパリなどで制作。
 1958年、具象画家の登竜門だった第2回安井賞を受賞。2014年に文化勲章。東京藝術大学では教鞭をとった。
 自らの戦争体験から、戦没画学生の遺作を集めた画集「祈りの画集 戦没画学生の記録」(共著)を刊行するなどした。

野見山暁治《予感》2006年、石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】


 開館時間は午前10時から午後6時(2月23日を除く金曜日は午後8時まで)。入館は閉館の30分前まで。休館日は月曜日(1月8日、2月12日は開館)。12月28日~1月3日、1月9日、2月13日は休館。
 入館は日時指定予約制。ウェブ予約受付中。ウェブ予約チケットは1800円。窓口販売チケットは2000円。学生無料(要ウェブ予約)。ただし、予約枠に余裕があれば、美術館窓口でもチケット購入可能。中学生以下はウェブ予約は必要ない。この料金で同時開催の展覧会を全て鑑賞可。
 美術館の展覧会詳細ページは https://www.artizon.museum/exhibition/detail/562 
 石橋財団は、19世紀後半の印象派から20世紀の西欧近代絵画、明治以降の日本の近代絵画、第二次世界大戦後の抽象絵画、日本および東洋の近世、近代美術、ギリシア・ローマの美術など現在約3000の作品を収蔵している。
 同時開催:マリー・ローランサン_時代をうつす眼(6階展示室)
 石橋財団コレクション選(5,4階展示室)
 特集コーナー展示 野見山暁治は4階展示室の一部で開催

 

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