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丸善「デゾ・ホフマン写真展」

 丸善丸の内本店で英国展の一環として初期ビートルズの印象的で今日ではアイコンとなっている写真を撮影したことで知られるチェコスロバキア生まれのカメラマン、デゾ・ホフマンの作品が紹介される。
 2024年5月8日(水)から21日(火)まで「デゾ・ホフマン写真展」が「丸善丸の内本店」 4 階ギャラリー(東京都千代田区丸の内 1-6-4)で開催されることになった。

えりなし服を着てポーズをとるビートルズ   PHOTO: Dezo Hoffmann

 ビートルズの専属カメラマンだったデゾ・ホフマンが撮影した、デビュー当時の若々しいビートルズ・メンバーの貴重な写真30点が一堂に集結する。展示される写真は、ビートルズの象徴的な作品ばかり。
 有名な作品としては、襟なしスーツを着てポーズをとるビートルズや、リバプールの公園でジャンプする 4 人、BBC ラジオ・スタジオ前の歩道を歩
く 4人など、誰もが目にしたことのあるビートルズのアイコンとな
った写真が数多く展示される。

BBCラジオ・スタジオ前の歩道を歩く4人  PHOTO: Dezo Hoffmann


 さらに、1962年6月6日にEMIスタジオ(のちのアビー・ロード・スタジオ)で行われたビートルズのファースト・レコーディングやデビュー前からライヴを行っていた地元リバプールのキャバーン・クラブでのシーンを捉えた写真もある。

 アビイ・ロード・スタジオでレコーディングする4人  PHOTO: Dezo Hoffmann
 ロンドン、ルパート・コートでのビートルズ  PHOTO: Dezo Hoffmann
ファンからのプレゼントに喜ぶビートルズ  PHOTO: Dezo Hoffmann


 私(筆者)は1985年にロンドンでデゾ・ホフマンに会った。ビートルズ・シネ・クラブ(当時)のリバプール・ロンドンの旅でである。
 好々爺だった彼は64年2月にビートルズがパリ滞在中に米国で「抱きしめたい」がヒットチャートの首位を獲得した報せを受けた時のことを話してくれた。彼がビートルズの4人をまとめて「boys」と話すのを聞いて、その時になぜだか急に感動を覚えたのを思い出した。
 デゾ・ホフマン(1918-1986)はアーネスト・ヘミングウェイ、ロバート・キャパらとともに、ヨーロッパ戦線の第一線で活躍する報道カメラマンとして名を馳せた。
 その後、チャーリー・チャップリンやマリリン・モンロー、ルイ・アームストロング、フランク・シナトラといった超大物スターを撮影。
 1962 年にビートルズと出会い、以来オフィシャル・カメラマンとして専属契約。数々の歴史的瞬間に立会って数々の写真を撮影した。

 本展の特別展示として、アビイ・ロード・スタジオで使用された大型録音機やジョン・レノンのために映画「ハード・デイズ・ナイト」用として仕立てられたベルベット襟のスーツ、ビートルズのメンバー4人のサイン入りのデビュー・アルバムなども展示される。

アビイ・ロード・スタジオで使用された大型録音機  PHOTO: The Beatles Club


映画『ア・ハード・デイズ・ナイト』用に仕立てられたジョン・レノンのスーツ  PHOTO: The Beatles Club


 ビートルズ・グッズやお宝が大集合するフェアも併催する。
 ビートルズ T シャツ、キャップ、マグカップやボールペンなどの定番アイテムを始め、ビートルズの直筆サインなどのお宝も展示即売される。

 前売りチケットは、展示品がデザインされた 4 種類のピクチャー・チケットとして販売される。前売りチケットの販売は、ザ・ビートルズ・クラブが運営するチケット販売サイト「チケット・トゥ・ライド」(https://www.ticket2ride.jp/)で 4 月 13 日(土)から開始。
 入場料は前売り券1200円、当日券1500円。ザ・ビートルズ・クラブ会員は200円引き(要会員証提示)。
 会期中無休。時間は午前9時から午後9時(最終入場は午後8時半まで)。最終日の入場は午後2時半まで。
 ザ・ビートルズ・クラブへの問い合わせは:03-5453-2700(火曜日から土曜日までの 午前11 時から 午後4 時まで)。
 一般からの会場へのお問い合わせ先は:丸善丸の内店:03-5288-8881(ギャラリーまで)。
 (冒頭の写真は:リバプールの公園でジャンプする4人 PHOTO: Dezo Hoffmann)




 

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