近江・三井寺を訪ねる②
次は微妙寺で三井寺の五別所のひとつ。994年に開基された。天台教学の興隆に功績があった。本尊は十一面観音(重要文化財:平安初期)。現在は潮国十一面観音霊場の第一番札所になっている。
力餅を食す。人はまばらでゆっくりと見物出来た。
続いては重要文化財の毘沙門堂だ。1616年に三井寺五別所のひとつとして尾蔵寺の南勝坊境内に建立された。1909年、三井寺南院に移されて、1956年に現在地に再度移築された。桃山時代の様式。
通称「ねずみの宮」。山内の土地、伽藍を守護する神々を祀っている。太平記によると、当時建立の勅命を比叡山延暦寺の横暴によって取り消された。これに怒って21日間護摩を焚いた。すると8万4千匹のネズミが延暦寺を襲って様々なお宝を食い荒らしたという。現在の建物は1836年の再建。延暦寺に向かって建っている。
ねずみの宮の横にある階段を登りきると見えてくるのが観音堂だ。四国十四番札所。本尊は如意輪観音(重要文化財:平安時代)。33年ごとに開扉される秘仏。現在の建物は1699年に再建されたもの。
観音堂のまわりには百体堂、観月舞台などがある。
おはぎを食す。
ここは高台。琵琶湖を見渡せる絶景…といきたいところだが、生憎の天気だった。一服する場所があったので、階段を降りて外に出たのだった。
(終わり)
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