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白崎映美in「人々のタンゴ」

 元上々颱風のボーカリストの一人、白崎映美さんが再び、山形の酒田弁でアルゼンチンタンゴを熱唱した。
 2024年7月24日(水)、「吉祥寺スターパインズカフェ」(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1F)にて行われた「人々のタンゴ  Tango de Gente」を楽しんできた。
 バイオリンの柴田奈穂さんが進行役を務めた。
 「うれしいですね。本当に暑くなりました。チラシを作っている頃はこんなに暑くなるなんてあまり思ってませんでした。お客さんが来てくれるかなと思っていたらこんなにご来場頂きありがとうございます」。
 メンバー紹介があった。ピアノの青木菜穂子さん、バンドネオンの鈴木崇朗さん、コントラバスの田中伸司さん、そしてバイオリンの柴田さん。
 まずは4人の演奏でスタート。
 「フランシーニへのプレリュード」が奏でられた。フランシーニという名ピアニストでタンゴの巨匠に捧げられた曲だ。
 続けて「想いの届く人」など2曲。


 そして次の曲の演奏が始まると白崎映美さんが登場した。
 歌うは「夜が明ける前に」。
 歌い終わると「タンゴ新人の白崎映美です。優しくして」。
 映美さんは「一年に1,2回のペースでしか出ていないのですが、みんなタンゴ界の巨匠ですが、もっと多くの人たちに聞いていただけたらと奈穂さんが誘ってくださいました」と話した。
 「せっかく歌わせてもらうのだからおらの山形の言葉で歌わせてもらおうって」と映美さんは続けた。
 次は「おらはマリア」。
 歌詞の一部はこんな具合だー「男は足元にわちゃわちゃ寄って来る」。この曲は映美さんのオリジナルでルーマニアの話を聞いて作ったという。


 第1部の最後は「友へ捧ぐ」。アレンジはピアノの奈穂子さん。
 休憩を挟んで始まった第2部のオープニングは「ブエノスアイレスの夏」という曲で再び4人での演奏となった。
 柴田さんは「今日は夏のライブということで夏の曲を取り上げてみました。次はこのライブのタイトルにもなっている曲で「人々のタンゴ」」。この曲は再び登場した映美さんが歌い上げた。
 続いてはエディット・ピアフで知られる「群衆」。
 この歌は今年初めにペルーに映美さんが東北6県ろーるショーで行った時に現地の人に喜んでもらえるように歌ったのだという。


 ここで会場に俳優の渡辺えりさんが来ているので、映美さんが「えりさんも山形だけど言葉はちょっと違う。いわゆるズーズー弁ですね。私のほうはズーズー弁じゃない」と冗談交じりに話した。
 映美さんは次に「忘却」を歌った。
 歌い終わるとタンゴを始めた頃の話になった。
 「初めに聞かせてもらった時には”なんでこんなに大げさな”って、”人をわっとさせるようだ”って驚いてしまったんですが、だんだん歌っていくうちに気持ちよくなってきて」タンゴなしではいられない身体になってしまったという冗談を映美さんが飛ばした。


 次は青木菜穂子さんのオリジナル曲に映美さんが歌詞をつけた「逃げなさい、飛びなさい、自由へ」。
 「ものすごく暗い歌詞をつけてしまった。自分のことを書いた」と映美さん。かつてうつ病に苦しんだことなどが反映されているという。
 本編はもう一曲で終わり、アンコールがあり、メンバーたちがステージに戻って来た。「チェタンゴチェ」という歌詞が印象的な歌だった。



 

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