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稲垣潤一ツアー2024

 夏、海、車そして恋。そういうモチーフの楽曲をその伸びやかな声で歌って1980年代のアイコン的歌手となった稲垣潤一さん。
 デビューから42年となる今年のツアーが2024年1月27日(土)に武蔵野市民文化会館(東京都武蔵野市中町3-9-11)でスタートした。
 稲垣さん本人の歌声が素晴らしいのはもちろんのこと、バックの演奏もよく、金髪の女性ボーカルは実力派で快活な魅力を振りまいた。
 そのうえ照明が、今はコンピューター制御なのかもしれないが、スポットライトを効果的に使うことで視覚面でもライブに貢献していた。
 定刻からやや遅れてコンサートは始まった。
 明るくなると中央のドラムに座る稲垣潤一。
 「82年の1月21日にデビューしましたが、当時はアナログの時代でレコード盤だった。レコード屋さんに行って自分のレコードを探して、それで初めてデビューしたんだと実感しました」。
 「当時の映像を見るともうセピア色な感じで古いけど、自分の頭の中ではすごく鮮明なんです。42年あっという間でした。みなさんのおかげで長きにわたって歌ってこれました」。
 初期の「246:3AM」や2011年リリースの「Unlimited」といった作品などが披露された。後者は中学生の音楽の教科書にも載った曲。
 「70年代、3人のバンド仲間と暮らしていて、246のちょうど「246:3AM]のような世界でまさにあの曲のフレーズはこれを表しています。家賃を滞納して大家さんに踏み込まれたこともありました」。

 ここからアコースティック・ピアノによる伴奏で、まずは「生まれる前にあなたと」。上から2本赤いスポットライトが稲垣さんを照らす。「ブルージン・ピエロ」も歌われた。
 稲垣さんは2008年から「男と女」というデュエット・アルバムを作ってきたという話をした。デュエット・アルバムを「5枚リリースして60組以上60曲以上歌いました。日本記録です」。
 「相手の好みをリサーチしてお土産を持っていきました。友近さん・・水谷さんですね、彼女はアイスクリームが好きなんです。洋菓子派が8割、和菓子派が2割。森高(千里)さんは和菓子派でした」。
 ユーミンの楽曲も取り上げた、その「Hello My Friend」を次に歌った。女性ボーカルを務めたのは渡部沙智子さん。素晴らしい歌声を披露した。
 「ここからの時間はアップテンポな曲を何曲か」と稲垣さんが言って始まったのは「マリア」。「君が好きさ」なども歌われた。
 アンコールは「ステイゴールド」「雨のリグレット」「Up to You」
 2時間の濃厚な時間はあっという間に過ぎて行った。

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