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江口寿史展を観た!
「ストップ!!ひばりくん!」などのギャグ・マンガで人気を博し、1980年代から現在に至るポップカルチャーの象徴ともされるイラスト、特に女性を描いた作品の数々で幅広い世代から圧倒的な支持を受けている江口寿史の展覧会を2023年10月7日(土)に観てきた。
「江口寿史展 ノット・コンプリ―テッド」が2024年2月4日(日)まで、世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1-10-10で開催中。
今では当たり前のように親しまれている江口寿史独自の「かわいい」「女の子」の表現。ファンが再開を熱望するギャグ漫画の世界。「漫画の中にイラストを描く」という独自の手法を追求する江口寿史。
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江口寿史は1956年、熊本県に生まれた。週刊少年ジャンプで漫画家デビュー。斬新なポップセンスと独自の絵柄で漫画界に多大な影響を与える。代表作に「ストップ!!ひばりくん!」「すすめ!!パイレーツ」など。
千葉に誕生した弱小球団を描く「すすめ!!パイレーツ」の斬新なギャグに笑い転げた一人である。他とは一線を画す個性豊かなギャグは時に危険性をはらんでもいた。だが、若者たちから広く歓迎されたのだ。
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第3作目の「ストップ!!ひばりくん!」の主人公ひばりくんは男の子だが女装をする普通の女の子以上に女の子だ。今日のLGBTQを地でいくキャラクターだったが、当時から熱狂的な人気を博した。
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今回の展覧会のサブタイトルの「ノット・コンプリ―テッド」って何と思う人もいるだろう。そう、未完、終わっていない。これは自虐的なギャグだと受け止めた。つまり、「ストップ!!ひばりくん!」にせよ、江口作品には連載中に突如休載になるものが少なくなかったからである。
その後、なかなか漫画の道をまっすぐには進めなかった江口寿史。だが、彼はそのポップでオシャレなイラストで新境地を拓いていく。特に若い女性を描かせたらこの人の右に出る者はいないといってもいいくらいだ。
実際、1980年代からはイラストレーターとして多方面で活躍。広告、雑誌、書籍カバー、レコードジャケットなど多く手がけ、同時代のファッションやカルチャーを取り入れた作品群は幅広い層に支持されている。
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著書に画集「KING OF POP」(玄光社)、「step」(河出書房新社)、「RECORD」(河出書房新社)などがある。最新画集「step2」河出書房新社)より刊行したばかりである。
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開館時間は午前10時から午後6時(入場、ミュージアムショップ営業は午後5時半まで)。休館日は月曜日・年末年始(12月29日~1月3日)。10月9日(月・祝)、1月8日(月・祝)は開館、翌日閉館。
観覧料(当日券およびオンラインチケット)は一般1000円、65歳以上・大学・高校生600円、小・中学生300円。混雑時は入場制限あり。9月30日(土)は60歳以上無料。10月6日(金)は65歳以上無料。
オンラインチケットの詳細など世田谷文学館WEBサイトhttps://www.setabun.or.jp/。問い合わせは03-5374-9111まで。
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