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最低特撮「電エース カオス」

 いったいどういう映画なんじゃい!
 宣伝文句を見てそう思う人も少なくないだろう。
 「つよ~い、ゆる~い!くだらなさ1億%!」
 「特撮映画史上 最高最低傑作!!」
 「完全にどうかしている⚡」

 その映画とは「電エース カオス」(2023年/112分)である。
 監督を務めるのは「日本のバカ映画の巨匠」河崎実
 今大人気の昭和歌謡の貴公子タブレット純とキックボクシング元世界チャンピオン小林さとしがダブル共演している。
 タブレット純は主題歌も歌っている。

 気持ちよくなると身長2000メートルに変身するヒーローが繰り広げるストーリーだ。1989年にバンダイのビデオマガジンの1コーナーとして始まった「電エース」作品。
 その後、関西テレビ、ポニーキャニオン、USEN、松竹衛星劇場、キッズステーションなどがスポンサーとなって、多くのシリーズが製作された。
 2024年に製作35周年を迎えるにあたっての記念作品が「電エース カオス」。2023年12月下旬から池袋シネマ・ロサで上映されている。
 本作品は、これまでのシリーズの映像の中からえりすぐったものを再編集し、新作をつなげた形の初の劇場映画。

 ストーリー:電一(でんはじめ)は、きもちがよくなると身長2000メートルの巨人に変身する宇宙人の仮の姿。電一は地球に来てから35年。弟・電五十郎の相談にのっている。しかしそのすきにハリウッド成人が襲ってくるが、死闘の末勝利する。五十郎の弟・電五十二郎は、昭和を消し去ることを目的とするユーリク星人の攻撃を受けるが辛勝。平和が戻る中、電五十郎は失恋を引きずったまま立ち直れずにいたが、世の中では異変が起きていた。SNSで幸せな投稿をした人にクソリプクソコメが殺到し、失踪する事件が多発する。これは、人類の邪悪エネルギーを好物とするムクリタ星人の仕業だった。五十郎と五十二郎はムクリタ星人に立ち向かう。しかし、人間たちの邪悪エネルギーを吸った最強の星人には敵わない。果たして地球はどうなるのか!?
  

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