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クリエイション@7th Avenue

 1960年代末から活躍してきた人気ロックバンド、クリエイション(CREATION)が横浜にやって来た。
 2024年6月23日(日)、「クリエイション 竹田和夫 JAPAN TOUR 2024 On The Road Again」春のツアー千秋楽が「セブンスアベニュー」(横浜市中区山下町252)で行われた。
 午後7時を過ぎた。音楽に乗ってメンバーが現れた。挨拶代わりに演奏したのは1980年のアルバム『朝日の国(The Land of the Rising Sun)』からの「Not big enough」という曲。
 竹田和夫さんが挨拶したー「こんばんは。クリエイションです。やってまいりました。春のツアー、今日はオフィシャルには最後のショーです」。
 続いて演奏されたのは「New York Woman Serenade」。
 「どうですか、調子は?我々が一番好きなのは拍手です」。
 そして竹田さんはまずメンバーのギター、Tomokoさんを紹介した。

隠れたヒット曲
 「我々クリエイションの隠れたヒット曲です」と言って始めたのは「Walk Away」だった。82年の『Running On』からだ。
 次に紹介されたのはベースのヒロ小川さん。
 「1980年から参加しています。考えてみると44年も。びっくりするんですけど。入る時、和夫さんから誘われたんだけど、務まらないと思って断ったんです。でもなんだかんだ言っても誘っていただいてありがとうございます。続けていてよかったと思います」。
 「81年のクリエイションのヒット曲」との竹田さんの紹介で「Lonely Heart」。竹田さんのステージ・アクションっていうのは、ギターの音色に身を任せていたら自然に動いているって感じ。
 ここでバックコーラス二人「Julietts」の紹介があった。まず小林桂尉子(けいこ)さん。「2012年から参加させてもらっています。竹田さんに初めてお会いした時に、同じ中学の出身だとわかったんです。世田谷区立砧中学校。いいでしょ」と自慢げに小林さんは話した。
 続いて井出カナコさん。「私たちJuliettsはクリエイションがリユニオンしてから参加させてもらっています。世界で一番近くで竹田さんのギターを聞かせてもらっています」。

一番ラウドな「Secret Power」
 「『Lonely Heart』のアルバムから」という紹介で「Try Me Tonight」。
 ここで松本繁さんがベースを手に取った。サウスポーのベーシストだ。
 「フェリックス・パパラルディと作ったアルバムからのナンバーを、YouTubeを見たら、やっている白人のギタリストがいて、(スウェーデンのバンド)「ヨーロッパ」のジョン・ノーラムでしたね」。
 「うれしいですね、作者としては」と竹田さん。
 そして「今日やる中では一番ラウドですよ」とのMCの後で演奏されたのは「Secret Power」だった。これは76年リリースのアルバム収録曲。
 同じアルバムから「She’s got me」。

竹田和夫さん(注:セブンスアベニューではない所にて撮影)


 竹田さんによると、レコーディングにブルースハープを吹くポール・バターフィールドが来たが、これが酷い身なりで、「コップにビールを入れて、そこにハープを放り込んで」それを使って演奏したという。
 次にドラムスの笹井新介さんが紹介された。
 「今日がクリエイションで演奏させてもらう10回目なんです。クリエイションというのは松本さん、樋口(昌之)さんたちのハードな時代から80年代、ヒロさんが加入してからの幅広い音楽性で、(演奏するには)苦労でもあるんですが、当時のいろんなアドバイスを頂けるわけですよ。まさに役得だと思ってやっています」。
 続いて演奏されたのは70年代半ばの作品「Feelin' Blue」。


 松本さんがステージに上がってから姿を消していたもう一人のベーシスト、ヒロ小川さんが戻って来た。
 邦題「夢の彼方に」(Dreams I dream of you)が演奏された。
 そして続けて「Tokyo Sally」で、途中「ムーンリバー」のメロディーを竹田さんのギターが奏でる場面もあった。
 「Tobacco Road」が終わると、ベースの二人とドラムスをのぞいてメンバーたちはステージを後にした。ここからがベース合戦だ。とりわけ、ヒロ小川さんのチョッパー奏法が見事で、エレキソロであるかのようだった。
 続いてはドラムソロで、他のメンバーたちが再びステージに上がった。アンコールだ。「You better find out」「Watch 'n' Chain」と続き、最後の最後は「Spinning Toe Hold」で約2時間の至福の時間が締めくくられた。

Tomokoさん、竹田和夫さん、ヒロ小川さん、笹井新介さん(左から)(注:セブンスアベニューではない所にて撮影)


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