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4.3原子力規制委会見

 日本原子力発電による敦賀原発2号機(福井県)の活断層評価について科学的、技術的根拠がないとの指摘が出ている点について、原子力規制委員会の山中伸介委員長は2024年4月3日の定例記者会見で、「活動性、連続性」について継続して審査してゆくことを同日規制庁に確認したと話した。
 断層の定義が明確にされていないなど問題点がいくつかあると述べた。
 今年3月22日に敦賀原発2号機の審査会合が開かれ、審査チームから日本原電の活断層評価の問題が指摘されていた。

新たな規制基準を革新軽水炉に適用するのか?
 DX(デジタルトランスフォーメーション)法のもとで廃炉が決まった敷地内で建て替えを行い、新たな「革新軽水炉」を建設する提案がされている。
 山中委員長はDX法にある通り、建て替えはあくまでも廃炉が決まった設備の敷地内に限られるとのスタンスを確認した。
 さらに「名前は革新だが、既存のPWR(加圧水型原子力発電プラント)の延長線だとみている」と話した。
 山中委員長は「既存の規制基準の延長線上で判断出来るのかどうか。具体的な仕様の提案を待って判断していきたい」との考え方を示した。

柏崎刈羽原発への核燃料装荷について
 東京電力柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の再稼働を視野にいれて核燃料を入れる作業を今月15日にも始めると発表された。
 再稼働が遅れた場合に核燃料を中にとどめたままの状態が続くがリスクはないのかとの問いがなされた。
 これに対して山中委員長は「使用済み核燃料プールにある状態と(内部に核燃料がある状態と)どちらがリスクが高いかということだと思うが、十分に冷却された燃料なのでリスクが高いとは考えていない」と話した。
 

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