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ブルーナ絵本展

 世界中で人気の絵本の主人公「ミッフィー(うさこちゃん)」の生みの親として知られるディック・ブルーナさん。
 ブルーナさんが初めての絵本『de appel(りんごぼうや)』を出したのは1953年。その後、55年に『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』を出版し、生涯で120冊を超える絵本を世に送り出してきた。

1959年『りんごぼうや』(改訂版)原画 Illustrations Dick Bruna by,1953-2023 www.miffy.com


 2023年、ブルーナさんの絵本が生まれて70周年を迎えることを記念し、同年8月15日(火)から30日(水)まで松屋銀座8階イベントスクエアにて『ブルーナ絵本展』を開催する。

「ブルーナ絵本展」チラシ  Illustrations Dick Bruna by,1953-2023 www.miffy.com


 冒険心いっぱいのくまの男の子「ボリス(ぼりす)」シリーズ、ブルーナさんの子どもたちの先生から着想を得たぶたの「ポピー(うたこさん)」、勇敢ないぬの「スナッフィー(くんくん)」、そして『しらゆきひめ』などのおとぎばなしシリーズまで、ミッフィー以外の作品にも着目し、ブルーナさんの絵本創作に共通するデザインワークやユーモアをひもといていく。

1999年『ぼりす そらをとぶ』の制作メモ(左)とスケッチ(右)
 Illustrations Dick Bruna by,1953-2023 www.miffy.com
1969年『くんくんとかじ』原画 Illustrations Dick Bruna by,1953-2023 www.miffy.com
1966年『しらゆきひめ』原画 Illustrations Dick Bruna by,1953-2023 www.miffy.com


 『ぼりす そらをとぶ』では、強風に吹かれる傘の表現を完成させるまでに膨大な数のスケッチが描かれており、その着想は来日時に滞在していたホテルから見た雨の日の傘だという。
 本作の原画やスケッチ、またアイディアを練る段階のメモから、1枚の絵ができるまでのブルーナさんのこだわりや情熱を紹介する。

1988年『うさこちゃん おとまりにいく』原画 Illustrations Dick Bruna by,1953-2023 www.miffy.com


 ブルーナさんは1927年、オランダ・ユトレヒト生まれ。家業の出版社でデザイナーとして働き始め、2000冊を超す「ブラック・ベア」シリーズのペーパーバックの装丁やポスターのデザインを手がける。2017年、他界した。

ディック・ブルーナ Photo: F.André de la Porte


 松屋銀座の住所は:東京都中央区銀座3-6-1。会期中無休。開場時間は午前10時から午後5時。入場は閉場の30分前まで。入場料は一般1200円、高校生800円、小中学生600円。未就学児無料。
 問い合わせは03-3567-1211(松屋銀座大代表)まで。


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