幸せの象徴、それが柔軟剤
私の職場は、肉体労働系。周りはほぼ男性。
毎日作業着を着て仕事をする男性達が周りにいるわけですが、私は彼らの幸福度を勝手な物差しでランキングしている。
外の作業が多い男性達、朝イチから近くを通ると土埃の匂いがしたり、汗の匂いがしたり、作業着の汚れが落ちないまま出勤してくる人もいる。
そういう男性達は、私の勝手に幸福度ランキングにはランクインすることは難しい。
どんなに汚れて帰っても、翌日綺麗に洗濯された作業着からふんわりと柔軟剤の香りが漂う人は、奥様からの愛を感じて勝手にほっこりしてしまう。
一人暮らしの男性だとしても、ふんわり良い香りを漂わせる人は、きっとお家も清潔にしているんだろうなあ、趣味の時間を大事にしたり充実した日常を過ごせしているんだろうなあ、なんて勝手な妄想をしてしまう。
そんな人達が、勝手に幸福度ランキング上位に君臨するわけになる。
なぜ柔軟剤をこんなに重要視するのか。
それは私自身の育ちに関係あるんだと思う。
うちの母は、柔軟剤を使わない人だった。
バスタオルはゴッワゴワ。衣類はきちんと洗濯してあったが、無臭。
中学生の頃、友人の家に泊まりに行ったときに、お風呂のときに借りたバスタオルがフッカフカでいい香りがして驚いてしまった。
その時の私は、柔軟剤の存在を知らなかった。
母に、聞いたことがある。
「なんでうちのバスタオルは硬いの?」
母はあっけらかんと、
「何回も洗うと硬くなるのよ」
と笑った。
そんな子供騙しも、高校生くらいになると通じない。周りには柔軟剤の匂いがするクラスメイト達が多く現れたからだ。
柔軟剤の香りがする子は、お金持ちの子。
そんな偏った考えを持ったことを覚えている。
大人になったら、絶対にこのふんわりとしたいい香りを漂わせてやる、そう誓った。
大人になった今、やはり柔軟剤の効いたバスタオルは気持ちがいい。
お風呂上がりにふんわりバスタオルで身体を拭き始める瞬間に幸せを感じる。
子供達の洋服から、ふんわりといい香りがすると、満足感でいっぱいになる。
今や相当な種類が発売されているが、あれこれ試すことはしない。
よっぽど気になる新商品が出れば別だが、基本同じものを毎日毎日使い続ける。
買い物に行くと、迷わず同じ商品を手に取りカゴに入れる。
なぜなら、この匂いは、うちの匂いだよね〜と、家族に言われると嬉しくなるから。
たかが柔軟剤、されど柔軟剤、私にとっては幸せの象徴、柔軟剤のふんわりしたいい香り🌈
ちなみに、今は実家のバスタオルもフッカフカのいい香り😊
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
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