微かな風

頬を撫でる湿った空気
雨がひとしきり降り終わったこのなんとも
言い表せないにおい
マスクをすることにもう慣れすぎて
人前で外すことも億劫になっていてるせいで
この感覚を忘れかけていた
息を深く吸って吐く
それをリアルに感じる

誰もいない
すれ違わないのであれば
マスクを外してみて
そして息を吸って吐いて

頬に感じる冷たい空気
懐かしい

蘇る過去

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