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「しないといけない」

 日本語の「しないといけない」構文、普段でも頻繁に聞いたり使ったりしている人が多いのではないでしょうか?私のような日本語学習者もわりと早い段階で教わって、日常生活に欠かせない使いやすい文法だと思われています。そういう誰にでも馴染みがある文法に対し、今日はっと気付いたことがあります。
それは 「パラレル多くない?」 ということです。

これはどういう意味なのかを分かりやすく説明するために、まずこの文法を前半部分と後半部分に分割した上で考えてほしいです。前半はすなわち「しないと」という条件の部分を指し、後半は「いけない」という否定表現の部分のことです。何をやらないとダメという「義務」に近い意味を表していますね。ここまでは当たり前のことで、日本語母語話者はともかく、N5N4ぐらいの初心者レベルの学習者もある程度活用しているとは思います。でも、以下の前半のパーツと後半のパーツをランダムに組み合わせながら続きを見てもらいたいです。

前項「しないと」「しなければ」「しては」
後項「ならない」「いけない」

 どうでしょうか、全部6通りに対して、どんな感じがしたんでしょうか。
まだまだ鈍い語感の持ち主である私は「全部いけんじゃない?全部同じじゃん」といったしょうもない感想しか出ないから、いつも通りネットで調べてみました。

 外国人向けの文法解説サイトでは、調べた限り全部同じ意味としてされているようです。Yahoo知恵袋などのサイトでも区別せずに適当に使っている日本語母語話者も半分ほどを占めています。ちなみに私も今まで完全に意識せず、同じものとして扱ってきたんです。

 他にニュアンスの違いに関する収集してきた内容をまとめてみると、以下のようになります。
 まずは後半の「いけない」と「ならない」。「いけない」は主観的な意志が含まれているに対し、「ならない」は客観的で当然のニュアンスが強いです。これは回答の中でわりと一致しています。日本語の全体像から覗くと、主観的な表現は話し言葉、客観的な表現は書き言葉に向いているということがわかるので、この「いけない」と「ならない」にもそういう傾向があるかなと私は勝手に思っています。
 問題は前半の「しなくては」「しないと」「しなければ」に対しては、意見がやや分かれていますが、内容をまとめると主に以下の3点になります。
①共起しやすい組み合わせは「しなくては」「しないと」が来ると「いけない」、「しなければ」が来ると「ならない」。
②「しないと」は今すぐやるべきだという時の切迫感がある。
③人の習慣などによって、個人差があります。

気になったから、即興に書き下ろしました。ちゃんと論文を探していないので
、厳密な検証は一切行っておりません。まだ見つけたら追加します。
もし日本語を修正していただければと本当にありがたいです。


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