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今年の手帳の話

元々手帳が好きだったけど、昨年はその熱が冷めていたように思う。


なんだか仕事やプライベートのことで気が滅入ることが多くて、手帳に限らず熱がずっと低い。
物事に対する平熱みたいなものが下がっている感覚。

それでも何も記録しない、というのにも焦りがあったり、いや、この焦りすら自分を追い込んでるだけでは?と思ったり、いやいやこうして常に考え事をして疲れるのは自分の悪い癖だもう何も考えまい...と思ったり悶々していた。

一応例年通りにロフトに行ったり文具店に行ったりはしたものの、なんか他人事のように あ~手帳いっぱい並んでるな〜...という感じで、前みたいにあれこれ手にとってはワクワクするような感覚にすらならず。

インスタとかの手帳にまつわる投稿をざーっと流し見ながら、唐突に ほど遠い人たちだな...(普段はとても好きなのですが)と思ったりで、もう何かを決めるのすらめんどい休もう。。と、そのまま手帳を買わずにいた。

こんなことが初めてで、なんかそんな自分にショックすら覚えてしんどかった。



それから12月中旬くらいに地元の文具店をふらついてるときに、急にMDノートダイアリーの売り場が目についた。

MDノートダイアリー(マンスリー)とか、ノートは何度も使ったことがあった。

でも1日1ページタイプだけは あ~これだけは絶対自分に合わん。。この罫線も得意じゃないし。。ってずっとスルーしてたのに、その時なぜか猛烈に惹かれた。

ただ猛烈に惹かれたときは大体続かず終わるまでがセットなので、一旦売り場を離れたものの、どう見ても店頭在庫ラストでは?え?ネットも在庫無いじゃん...とそれっぽい理由をつけて買って帰った。

で、結論から言うと2月になった今も続いてる。

今までの自分だと絶対続かないパターンの購入だったのに、どういうこと?と思っていたところ、ふと思い当たった。

なんか不調で落ち着かなくて自分やばいなと思っていたときに、notionの目立つところに書いたではないか。「終わったこととまだのことを考えない」「目の前に集中する」

え!!これじゃん!!!!ってなった。

今日だけに集中して書ける1日1ページ、使うべくして使ってる。

自分の直感、正解だったのか...って大げさかもしれないけど、なぜかとてもほっとした。

手帳は振り返ってこそ!とか、今まで書いてきたものが蓄積されていく感覚が魅力のひとつだというのも分かるけど、自分にとってその楽しみ方は元気があるときにしか出来ないんだなと思った。

ウィークリーとか、バーチカルとか、否応なしに前の情報や書き方が目に入っては、達成感よりも比較してしんどくなる。

この日は出来てたのに今日は無理だったな、とか、なんで自分ってこんなに波があるんだろうとか。

それを踏まえて自分のことを客観視できれば良いのだけど、とにかくしんどい時はへこんで終わる。その次に思考が進まない。

よく手帳を使い始めて自分のことがよく分かるようになったと聞くけど、よく分かるからこそしんどい時もある。


1日1ページであることで、前日と書く項目が変わってようが、今日は字が死んでいようが、先週は超ハッピーで今週は絶望していようが比較することが減った。

それが心地良いので、わざわざページを繰ってまで以前のことを見たりもしない。

今日が終われば終わり、寝る。終わったのだから知らない。くらいの感覚になれて、それが今の自分には処方箋のごとく効いた。

もはやこれを書くことで今日を終わらせるぞオラ!!くらいの気になる時もある。
手帳の形式ひとつでこんな気になるとは。



もしかしたら、いつかめっちゃ元気になったらこの手帳はいらなくなるかもしれないし、元気になってもずっと好きかもしれない。

こんだけつらつらと書いておきながら3月くらいに飽きてたら笑うけど、今に集中する感覚だけ自分に残ってたら良いかなくらいの気持ちで、今日も今日を終わらせる。

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