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インタビュー企画 照らすVOICE 小川夏実のいまここ。前編

今回は、空間企画でやっている照らすVOICEで声を担当している、小川さんにインタビューしました!

七変化の声色を持つ彼女は一体どんな方なのでしょう!

作品の事、裏話なども聞きました!

以下、小川夏実→小 中佐→中 カオス→カ

:照らすVOICEの声担当の小川夏実です!

:声の方を全部やってるって事ですか?

:9割がた!毎回他の役が必要になったら、誰かゲストを呼んだりしながらやってるんだけど、基本的に小川が主としてやってます!

:小川さんは役者さんですか?

:はい!高校演劇から始まって、専門学校に行ったあと劇団の養成所に行き、そこからプロダクション・タンクってところに所属しています!最近は海外アニメの吹き替えなどやってます。


照らすVOICEをやろうと思ったキッカケ

:中佐と何かやりたいと6年くらいずっと思ってて、声かけるなら今かなって思い声をかけました。それで声と照明で何ができるかなって考えて、「朗読劇に光を当てるのはどうかな」って。それで始めました!

:小川と中佐は高校時代からの友達で、卒業する時に「お互い声優になろうぜ!」って言って高校を飛び出し、わたしは紆余曲折を経て照明家になった!

:じゃあ仲は古いんだね!照らすVOICEって今、何回目?

:第四弾が公開されるところ!

:脚本は誰が書いてるの?

:第一弾と第四弾は小川、第二弾は空間企画のえのもとで、第三弾は高校の時の国語の先生に頼んだ!

:先生が演劇部の顧問もやっていて、脚本も書いてたから!

:もともとあるお話をモチーフにオリジナルを挟みつつ、提供して行こうって感じですね


第一弾『硝子の靴』〜シンデレラ〜について

:第一弾がシンデレラの話をモチーフにしてるんですけど、童話のお姫様が出てくるお話って全部お姫様と王子様の恋愛の話で、最後に結婚するのだけがハッピーエンドなの?と疑問に思ってたんですよ笑。ハッピーエンドって結婚だけじゃないよなって。もっといろんなハッピーエンドがあっていいのに!

:結婚だけがハッピーエンドじゃないぞと。

:姫と王子様は別に恋愛しなくていいと思うし、もっと違うハッピーエンドを書きたかった。

:確かに。わざわざ恋愛しなくてもいいもんね。

:主人公が王子様なんですけど、可愛いものが好き。花かざりとか服飾とかそうゆうのが好きな王子。でも王様からは認められないっていう設定にしてます!

:結構「性」に踏み込んでますね!

:そうですねー。誰でも自分の好きな事に好きだよって言っていいんだよってことを伝えたくて。デリケートな話題になってしまいましたね

:でもデリケートな問題なんだけど全然嫌な感じはしなくて、本当に誰もが好きなことを好きって言える世界を望んでる感じがして。いい作品になったよ。

:最初にどんな人に聞いてもらいたいかなって考えた時に、「がんじがらめになってる人に聞いてもらいたいな」って思ったんですよ。やりたいことがあっても、周りの目が気になっちゃう人とか。気にしないで自分の思ったことをやったらいいんじゃね!?って。性別とか見た目とか世間の目とか縛られない世界っていいなって!私の願望ですね!

:なるほど!なんか裏話とかあります?

:あの時はもう本当に時間がないって感じで!笑「おら!録ったぜ!おら!編集したぜ!」って感じだった気がしますねー!土砂降りだったことは覚えてます!笑

:雨音が入っちゃう!

:雨音かき消すためにガンガンBGM入れたり笑

:テロップ入れる時、小川に「もうちょっと読みやすい方がいいんじゃない?」って言われたけど、あの時の私は尖ってて、「いや、テロップも演劇してるから」ってわけわかんない事言って!笑でも第二弾、第三弾で読みやすい字幕になってった笑

テロップも演劇してるから笑

:テロップの細かいところまで一作目はこだわった笑。でも二作目三作目の方がやれる事増えたからこだわってる風に見える笑。

:一作目は熱量があったよ!私もこのためにマイク買っちゃって!笑。来月生きていけるかなみたいな笑

:うわードキドキだ!


第二弾『家の近くの小さな林』〜青い鳥〜

:第二弾は青い鳥をモチーフにしてて、書いたのは我々じゃないから憶測でしかないんだけど、学生時代の実体験が混ざってるんじゃないかなって内容で。女子特有のドロドロしたコミュニティから抜け出したいみたいな!明かり的には最初天界から人間界に落ちちゃって天界に戻りたいってのを輪廻転生みたいな感じで最初と最後に同じ明かりを使って魅せるって事をやってますね。これは脚本家がそうゆう風に書いたってよりかは、あくまで私自身の解釈

:おー中佐の解釈!

:明かり的には面白いものが撮れたのが第二弾で、ずっと小川さんの一人語りで。モノローグみたいな。えのもとさんの特徴なんだけどわりと抽象的な言葉が多くて。キラキラした話と、ダークな話のメリハリがすごくついてるから明かりでは表現しやすかった。

:撮影してて大変だった事は?

:いつもiPhoneで撮影してて、iPhoneが自動で色々いい感じに整えてくれるおかげで、希望の深いブルーが全然映像にのらなかった!あれが限界だった!

:全部一人語りだったんだ。結構違ったりします?

:全然違いました!一作目は会話劇だったんですけど、二作目は朗読って感じで。朗読になると言葉を綺麗に!言葉の意味を伝えなきゃいけない。セリフだと叫んじゃったりすれば「こいつは辛いんだな」とかわかるじゃないですか。でも朗読はそれが全部文章になってるから

:うわーすげえ難しそう!

:言葉の中身を伝えるって面ですごい難しかったですねー!

:掛け合いも無いから、相手の反応でこっちがどうしたってのも無いからねー。でもバリエーションとしてはこうゆうのも良いなって!

:あと、最初読んだ時に「これは私がやって良いのかって」笑。ふわふわとかキラキラとか可愛い単語がいっぱい出てくるんですよ笑。私はどちらかと言うと野山を馳け廻るタイプで笑

元気いっぱいタイプだ!笑

できる限りのピチピチのギャルをやってるのが第二弾です笑


第三弾『旅立ちの日に』〜竹取物語〜

:第三弾は10分以内に収めるつもりが、まさかの16分くらいの大作が出来上がってしまい、しかも登場人物も一番多くて。

:そうねー12人くらい。

:さすがに小川だけだと大変な事になってしまうので、ベルヨシダと言う共通の知り合いに頼み、1人6役やってもらうって言う笑。竹取物語の話をモチーフにしているけど何が違うかというと、かぐや姫が月に帰るための資金を地球人から巻き上げる詐欺集団だったってところが笑

:ちょっと良心がいたむっていう笑

大悪党やん笑。1人6役って大変ですよね?

:そうですねーコロコロ変わるというか。録音もオンラインで通話しながら全部通しで録って。よくこんな声が変わるなって笑

:えーどんな声色が出るんですか?

:見てみてください笑。

:年齢層も幅広いもんね

:爺さん婆さん娘イケメン・・・貢物を送る人たちが本当一言しか出ないしコロコロ変わるんですけど、その時ベルさんが「最大限のイケボで」とか言いながら笑

:どうゆうことだ笑 ベルさん大変だったと思う。年齢が近い帝と、かぐや姫の家来の麻呂がいるんだけど、多分同じくらいの背丈だろうし、帝ぽさと家来ぽさしか違いがないくらいの差別化だったから。でもできあがったら、全然違うすごーい!って

:作品を作るにあたって人物の造形をちゃんと作ってるんだね

:うん、でも共有はしてない。声優陣はしてるの?

:あのときはとくになかったなー。そうゆう爺さんで来るならこうゆう婆さんだわ!って

:じゃあやってく中で自然と共有されてく感じなんだー!

:ちなみに照明はもらった音源でしか聞いてないから、お客さんと同じ目線で聞き続けて、思いついた明かりを作ってる!私だけ孤独な作業なんだよー!

:確かにね!

:キャラクターの造形って言っても、芝居と同じでキャラクターによって明かりって変えないじゃん。変化があるとしたら時間とか場所とか。そうゆう感じにやっぱり明かりはなっちゃうなーって。だから会話劇で面白い明かりって作れてるのかなーって心配になってた。

:それも私は思ってて、二弾は視覚が何も無いから中佐のワールドが作れるんだけど、会話劇だとここに人がいてここに物があってとかこっちから押し付けちゃう所があるから、中佐物足りないんじゃ無いかなって。

:でも第三弾はわりと面白いことできたよ!月が帰る時に大きくなったりしてたり!

:月大きくなってた!

:物足りなくは無いけど、自分が出した前回を自分が超えられないって葛藤がある!

カ:みんな抱える葛藤だ!


前編はここまで!

是非みなさん映像も見てみてください!小川さんの七変化が凄い!


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小川夏実
埼玉県所沢市が産んだ元気な人。
テアトル・エコーの養成所でお芝居、表現の楽しさを学びプロダクション・タンクに在籍。
マイリトルポニーシーズン3からアップルジャックの吹き替えを担当しています。
初恋は戦部ワタル。
カレーが食べたい。ツイッター:@723_ogawa

聞き手:中佐真梨香(空間企画)ツイッター:@4no5noiuna

インタビュー&ライティング:栗原カオス ツイッター:@iuuu_k

produce by 空間企画 ツイッター:@kuukankikaku

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