インタビュー企画第二弾 志佐知香のいまここ。後編
前編では志佐さんのこれまでの活動やアクセサリー作りについて伺ってきました！
後編ではこれからの事について聞いていきたいと思います！
以下、志佐知香→志 中佐→中 カオス→カ
アクセサリーと舞台の共通点
カ：舞台とアクセサリーの共通点ってあります？
志：元々違うものだけど、こだわった部分がお客さんに伝わるところですかね。照明だと「ここの暗転、ちょっとサスだけ残して消したいんだよー」みたいな！ここを気をつけようみたいな事が伝わるのが面白いですね
中：あるあるー！
志：感想とかもいただくんですけど、気づいてもらえるのが嬉しい！
カ：私は音響だけど、凄いわかります！知らない人とそこでコミュニケーション取れたなって感動しますよね！
今、どんな状況？
カ：いま自粛により強制引きこもりシステムみたいな感じじゃないですか。どんな生活してますか？
志：状況としては4月５月は1日も仕事がない状態で、全部キャンセルで。本当だったら今も公演をやってるはずだったんです。でも改めて時間ができて、今までやりたかった事ができるなと！「お休みになったらあれやるんだー！」って事が今落ち着いてできてるかな！
カ：前回、中佐にインタビューした時も同じ事言ってたね！
志：周りの照明さんとか見ててもやりたい事やってる人多いなって
中：舞台やる事がべつに嫌だとかじゃなくて、舞台やりながら「これやりたいのになー」って事が常にあったっていう笑
カ：ある意味では自由になった！私は料理がはかどってますよ！
志：普段あまり料理とか作らない人がツイッターとかに上げてて、凄い上手だったりして面白いですよね笑
中：みんなの意外な特技がわかってくるよね笑「え！ピアノ弾けたのー！？」みたいな笑
カ：面白いな笑 今までできなかった事やれて実は今貴重な時間ではありますよね！
この状況でやってる事
志：そんなに話した事なかった人と話そうとしてます。
カ：それはSNSとかでですか？
志：そうですねーSNSとかZOOMとか。最近話してないなーとか会ってないなーって人に積極的に声をかけてますね。
中：なんか、会えなくなった分話す機会が増えたよね。
カ：この企画もいろんな人の話を聞いてみたいって思って始めた企画なんで、私は志佐さんとも今日リモートで初めましてみたいな感じですしね。この状況じゃなきゃ無かったご縁だなと。
志：SNSを通じて今まで出会えなかった人とも出会えましたし。まさに中佐さんがそうです。
カ：機材貸したりとかって聞きました！
中：最初、志佐さんのアクセサリーのツイートがRTで回ってきて、めっちゃ嫉妬したんですよ！笑 私にはできない事だから！笑 でも私は私のやれる事をやろうと！そしたら機材を貸してもらえる事に！笑
志：笑！ 色々な事を初めて見るキッカケになってて。中佐さんの作品もですし。拝見しました！
中：ありがとうございます！
今、興味ある事
志：知り合いの照明さんが照明卓の使い方をアップしてるんですけど、もっと他のスタッフさんの「専門学校の二ヶ月目」くらいでやる事をそれぞれアップしたら楽しいのになー。音響さんのミキサーからアンプまでの繋ぎ方とか。知れたら嬉しい。役者さんが見ても面白いだろうし。
中：邪道かもしれないけど、個人個人の我流が知れたら面白いよね。
カ：人それぞれだからねー
志：サウンドチェックで曲流して2dBなんちゃらーとかやってるけど、それって結局なんなのみたいな。そうゆうのみんなアップしたら面白いのになー。
中：ツェー！って何ー！？みたいな！笑
カ：私も照明さんの明かり作りとか見てて、「それもうちょっと足して」みたいなの何ー！？ってなってるよ！笑
志：撮影さんが良く聞いてくるのが、「一番明るい照明と一番暗い照明なんですか？」なんだけど、結局なんでそれを必要としてるのかわからない。
中：暗いってのが物理的に暗いのか、ブルーとかで暗いのかどっちなのかわからないよね！
志：良くわかってないから、いろんな知識というか「私達はこれをやってるよー」みたいなのが知れたらいいな。
これから演劇どうなっていく？
志：今やってる事で今後役に立つ事ってあると思ってて。ずっと前から思ってたのがリモート通し稽古やってほしいなって。稽古場って遠くてなかなか行けない事もあるじゃないですか。行きたいけど行けない時とか、小屋入り直前に演出がガッツリ変わったなんて事も結構あって。お家で稽古見れたら良いのにって。
中：あるあるある
志：でも今回リモートでできる事って増えたじゃないですか。これを応用してリモート稽古できないかな。「7時ですねーその頃繋ぎまーす」みたいな感じで。スタッフさんが公演の稽古見れば見るほど公演はもっと良くなると思うんで。
あと、公演をやれてたギリギリの時期ってコロナ対策で換気をめっちゃしてたりとか椅子めっちゃ拭いてたりとか。そうゆうの、続けることはできないかなと思ってて。大変だから簡単には言えないけど。劇場が綺麗になるなって。
カ：埃っぽい所は埃っぽいですからね
志：換気をする事によって作業ができなくなったりするんですけど、でも今までって結構みんな休憩無しで働く事が多かったと思うんです。換気をする事によって休憩の時間ができるじゃないですか。それって悪い事じゃないなって。
今回やった事で身についた事とか結構あると思ってて、どんな時代ってわけじゃないけど良いところは続ければ良いのになって。
中：小さい事だけど働き方改革みたいなとこあるよね。
カ：確かに、今回やれる事わかっちゃったもんね。
中：リモート稽古いいなぁ
志：「動画ください！」って言っても「動画アップできません！」みたいな事多くて
カ：あるあるある！
中：みんな動画アップできないよね
志：これを機にみんな身につけてくれたらいいのに！もちろん私もですけど！笑
これからやってみたい事
志：せっかくアクセサリー作りを始めたので、他のスタッフさんとも何かやりたい。だいたい器用な人が多いですし。他部署のスタッフさんって実はあまり話す機会無いじゃ無いですか。「この人はこれできるんなら、私のこれとやりません？」みたいな
カ：コラボ的な？
志：そうですねー、衣装さんは私より数百倍物作りできますし、舞監さんも私に持ってない技術いっぱいあるじゃないですか。音響さんは照明に持ってない機材いっぱいあるじゃないですか笑
カ：音響の物だいたい無骨ですけどね！
志：ケーブル綺麗じゃないですか！笑
カ：私、隠れ美大中退者なんですけど、多分そうゆう隠れ○○なスタッフさんいっぱいいそうですよね
中：隠れクリエイターだ
カ：隠れクリエイターを探せ
志：私も大学は照明じゃなくて文章を書く勉強してました！
中：えー！意外！
カ：この機会にそうゆう人探したいですね！
インタビューを終えて
中々、照明家さん同士の話を聞く事が無かったのでとても面白く、観点がそれぞれあったりで面白いインタビューでした。
SNSを通じて志佐さんと初めて知り合ったんですが、今度は現場でもご一緒できたら嬉しいです！
そんな思いでカオスは酒を飲むのであった。
志佐さん！ありがとうございました！
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志佐知香（FictiF）：日本大学芸術学部文芸学科中退。小劇場「楽園」の劇場付きを経て、フリーランスの舞台照明家として、都内小劇場を中心に活動中。コント、アングラ、パフォーマンス、マジックショーと、様々なジャンルに挑戦している。趣味は手芸・工作。特技は料理・書道 ツイッター：@FictiF_shisa
期間限定で＊FictiF＊と称してものづくりのネットショップをオープンしています。https://fictif.booth.pm/ 舞台照明の道具を再利用したアクセサリーショップです。照明家活動が制限されている今だからこそ、自分にできることを探して日々奮闘中です。もういちど、演劇が明るく照らされますように。私はそれまで、ものづくりを続けます。 ツイッター：@FictiF_info
聞き手：中佐真梨香（空間企画）ツイッター：@4no5noiuna
インタビュー＆ライティング：栗原カオス ツイッター：@iuuu_k
produce by 空間企画 ツイッター：@kuukankikaku