見出し画像

インタビュー企画第一弾 空間企画 中佐真梨香のいまここ。前編

こんにちわ!

皆さまどうお過ごしでしょうか。

なかなか外に出られないご時世ですが、そのせいかオンラインでのコミュニケーションが発達して、逆に蜜なんじゃないかなと思う今日この頃です。


さて、今回新しくインタビュー企画を始動します!

この企画は簡単に言えば主に演劇をやってるスタッフさん演者さんの「頭の中」を覗いてみるという企画です!

第一弾は空間企画代表、中佐真梨香さんです!

旧メンバーとの作品 游動

以下 中佐→中 カオス→カ


:初めまして!空間企画の中佐真梨香と申します。演劇学科の大学を卒業して、卒業後からずっとフリーランスで舞台照明の仕事をしてます。

空間企画とは

:まず、中佐がやってる「空間企画」ってあるじゃないですか。どうゆうユニットなんですか?

:舞台空間を使って、主に「演劇の技術」を駆使してインスタレーションを作るって団体で、いまは照明家の私と音響家の水野さんがいるので、光と音のインスタレーションを作ってます。

:ほうほう。空間企画を立ち上げた経緯について聞いてもいいですか?結構気になるところではあるなと。

:大学が桜美林の演劇学科だったから毎日のように演劇をやってたんですよ。別に部署とか別れてなくて自由に誰でもなんでもできるみたいな。最初に役者もできるし演出もできるしスタッフもできる。とりあえずやろうと思えばなんでもできるみたいな笑。そんな中で立ち上げメンバーの子(舞台美術家)が作演出で、その時に初めて私が照明やったんですよ。で、終わってみて一回だけじゃ物足りないから第二回やりたいよねって話になって。

でもその子は別に演出も脚本もやりたくないって笑。舞台美術がやりたいとの事。で、脚本も演出家もいない中で美術家と照明家でできる事をやってみようかってのが発端。

:最初はインスタレーションじゃなくて、演劇団体をやるつもりであったって事?

:そうそう。学校の中の学生団体で、懐かしい!「演劇集団F」って名前だった!笑

:笑

:空間企画の前の名前は「演劇集団F」!笑

:Fって何!?笑 フリーザみたいな!?

:なんでも良かった!笑 アルファベットならGでも良かった!笑

ぎゃははははは!

:本当に最初、インスタレーションやろうと思って立ち上げた団体じゃなくて、やりたいんだけどスタッフでやれる事やってみようぜみたいな。続ける気持ちもなかったから、最初空間企画の名前も梅酒の名前にしようぜみたいな笑。

:わりと生い立ちは適当なんだな笑。

:自分たちがやってる事がインスタレーションなんじゃないかって初めて定義したのが確か、大学4年の卒研の時で。卒研だから「自分たちがやってる事って何なのか」って考えるじゃないですか。で、色々辞書とか調べて。その過程で自分たちがやってる事ってインスタレーションやんと笑。これインスタレーションって言うらしいと笑。

:知らずにインスタレーションやってたと!

:そうそう笑。

:すげえな!

これまでやった中で印象的な作品

:まぁ、そこから今まで何作品か生み出してきたと思うんだけど、その中で一番印象に残る作品って何かな?

;やっぱ「真っ赤な果実」かなぁ。2015年にやったやつ。それが大学時代のメンバーが全員抜けてから初めてやった作品、「真っ赤な果実」

今までの作り方とは違う作り方で作った作品で、それが今の基盤になってる。

画像1


:その今までとの違いって何かな?

エンタメだったのがアートになったみたいな感じかな。それまでは「自分たちがどう楽しむかお客さんをどう楽しませるか」じゃあイベント的な事やったらいいんじゃないか美術はどうゆう風にしたい照明はどうゆう風にしたい。その時音響いなかったから、どうゆう音を頼むかとか。その時わりとお客さんに寄り添ってた。

今は「私たちはこれをしたいんです」って主張が強い。

:すごい、エンタメだったのかアートへって結構面白くて。エンタメからアートをやってみようみたいな起点って何かな。

:これねー空間企画の生い立ちの時に話そびれたんだけど、まず「演出家の言う事聞きたくないよね」って言う。

:ぎゃははははは!

:いつもさ、演出家が考えたものに役者のミザンスがあって、そこに明かりを考えるっていうのあるじゃん。作品があって明かりを考える。「もっとこうした方がいいのに」ってのがあっても、演出家の一言で変わってしまうのに、学生ながら疑問を持っていたのよ。それはまぁ今は別にいいんだけど、スタッフだけで成り立つ作品を作ってみたいって気持ちがあって、一人になって初めてそれをやってみようと。スタッフさんの作品を作ってみたいってのが今だね。あと、今まで三人でやってきてリーダーがいなかったから「暗い作品がやってみたい」って言っても意見の違いがあってできなかったけど、今の体制だと暗い作品ができるようになった!

:なるほど!エンタメとしてではなくアートとして暗い部分を描けるようになったのね!


前編はここまで!

後半は真っ赤な果実のモチーフやこれからの事に聞いていきたいと思います。

よろしければサポートよろしくお願いします!


中佐真梨香
​1991年1月31日生まれ。埼玉県出身。O型。
桜美林大学総合文化学群演劇専修卒業。
幼少の頃よりクラシックバレエを習う。K-ballet school1期生。
大学進学後、木佐貫邦子氏のもとでコンテンポラリーダンスを、文学座の金英秀氏に照明をそれぞれ師事。
現在は、フリーの照明家として舞台に関わっている。
空間企画では企画も担当する
空間企画
舞台空間を利用した光と音のインスタレーション作品を制作する団体。
人々の原風景を辿り、非日常空間を創り出すことで、誰もが主役となれる作品の創作を行う。
常に新しい表現方法を探っていくために実験を重ねていく。

インタビュー&ライティング:栗原カオス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?