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雑多なこの生活を、愛してる。

何が伝えたいとか一言で言えないんだけど、全体を通して伝わっていけばいいいなと思っている。
今ままでの自分の制作スタイルにもそうだなと思ったけど、一つの大作としての作品というよりは、一連の作品全てを通して繋がった物がある、っていうスタイルだと思う。知らんけど。

生活。

病気をして、わりと近い将来、いつ死んでもおかしくない体になってしまった。普通に元気だし、今の所全然死ぬ気はしないけど、年単位の未来には霧がかかっている。

やりたことを全部やろうと思った。
まず買ったのがカメラだった。
元々写真はずっと好きで撮っていたけど、もう一歩踏み込んでやりたいと思った。RAW現像をするためにパソコンも買い替えた。
結構まとまったお金を注ぎ込んだ。
染織の仕事をしようと始めた時よりお金をかけた。
お金にはならないことに、お金をかける。今の自分に必要なことだと思った。

撮りたいものが何か、まだはっきりとはわからないけど、全部全部撮りたい気持ちになるけど。

写真を撮り始めて割とすぐに思ったのは、生活感を撮りたいと思ったこと。
映える写真じゃなくて。雑多で、剥き出しの生活。

以前なら、少し物をどかしたり、隠したり、見えないように一手間かけてからシャッターを切っていた。

けど、もうそのままでいいなと思った。
そのまま全部カメラに収めていく。
生活の記録としての写真。
自分だけの、家族だけの、思い出の写真。
こういうありのままを、撮れるようになった。

私は自分のありのままの生活を写真に収めたい。
だらしない部分も、どうしようもない部分も、家族が毎日生活して、物が動いて、片付けてという営みを。
その全部を愛おしいと思う。

暮らしが好きだ。
生活。
旅行に行くのももちろん好きだけど。

毎年注文している三ヶ日みかん。4歳の息子は毎年剥くのが上手になっていく。

映え写真の逆をいく。




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