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2021年の前半の話(テレビに出たとかその他)

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昨年12月に今の会社に転職して、なんとなくバタバタしていたら年明けのテレビ出演が決まって、大っぴらに告知してはいけない約束だったんですが、オンエア何日か前のタイミングで偶然連絡を取る必要があった知人に、こっそり知らせておきました。
知人とうっかり書いてしまいますが、年齢はだいぶ上の先輩というか先生で、無職の時期にバイトとか紹介してくれたり、離婚のときも相談のってくれたりとかなりお世話になってた先生です。

オンエア楽しみにしてるって連絡がきて、その次の日だったか
先生は外出先で脳卒中で緊急搬送されてしまい入院、一命はとりとめたものの、動作も言語もおぼつかない状態で、今もリハビリの日々で連絡は取れなくなってしまい、なんだかやるせないです。

もしあの日の番組、見てもらえてたら、どういう感想をもらえたのかなあ。

こういうことって10年くらい前にもありました。かなり大きめのラジオ番組で有名人と共演するってなったので、よかったら聞いてねーって連絡した友人が「めっちゃ楽しみ絶対聞くね」って返信をくれて
その後、いつもだったらすぐ感想送ってくれるような人だったのですが連絡が途絶えてしまい、3か月後に訃報がきて真実を知る。友人はそのとき癌と戦っていたのでした。ラジオ聴くねっていうのが自分との最後のやりとりになってしまった。

なんとなくそういうことがあると、なんもなくダラダラ生きててはいけないなあ、ちゃんとしなくてはなと思うものですが
自分はダメな人間なのでだらだらと日々を過ごしてしまう。

どう生きたいか、それだけは明確に信念として持っていたほうがいいですね。

テレビでたくさんの人に認知されかけた状況だったら
バーンと宣伝というかPRをするタイミングでして、そこで売り込み成功すればミュージシャンとして何か1段階上のフェーズに昇格できたのかもしれないです。10年前のラジオにしても、もちろんそうだったのだが。
何もしないんですよね私は。
まあ、そういう、ブレイクするみたいなことを本気で望んでいないふしがあるので、今回も結局こう、旬を逃して今に至ります。

がっちがちに、こういうチャンスを虎視眈々と狙っていて、有名になりたいっていうアマチュアミュージシャンの人とかもいると思うんですが
有名になりたくもないのに、こういうチャンスを私が何度も得てしまうのは運がいいからなのです、代わってあげたい・・・なんてな。

で、まあ、そういうこともあって、気持ち的にふんわりしていて、それでも本業のほうはそれなりにがっつり稼働していた感じです、この半年間。

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6月に「夜を数え続けて」というイベントをやりました。今年で5回目?だったかな、くつしたさん責任編集で年に1回やってます。
って書いたてみたんですけど、実際、私が仕切るようになったのは去年からです・・・

長年活動していて、いろんなアマチュア音楽を見ていて、まあ9割以上はクソの山みたいな感じで、疲弊してしまうのですが
ごくまれに「この人すげえな」って感動することもありまして
その「ごくまれに」の人たちを呼んだイベントです。
そりゃ私が感動したんだから私が感動した人に見せても感動してくれるだろう、という(?)超理論で集結させたわけですが
なんとなく皆のそれぞれがお互いのそれぞれに刺さってくれてたらいいなって思います。

1か月以上たつのですが、この日のライブはみんなよくて、石井佑季ちゃんのかっこよさ、千絵子の妖艶さ、こいけみほちゃんの優しさ、きむらゆかちゃんのたたずまい、黒木ちひろさんの凛とした空気、うちの相方チカちゃんの熱い目線、ぜんぶちゃんと覚えてて、まだ心の中でいろいろくすぶってます。

で、そう、このイベント去年もやったのですが、去年の6月はガチの緊急時代宣言明けで、異様な緊迫感がありました。
それはそれでイベントの切迫感を高めるスパイスになったと思うんですけど、本音としてはそういう外の空気に動かされて緊張を強いられるみたいなのは好きではなくて
みんなのびのび本領発揮してもらえたらそのほうが嬉しいです、集めた側としては。そういった意味では今年のほうが自分としては開催してよかったなって思えました。

でもまあ、去年のほうが10年後とかの記憶には濃いんだと思います。

うれしかったのは、去年お呼びした人たちが誰一人欠けることなくまた集まってくれた、そして新参加の千絵子ちゃんもめっちゃ出たかったうれしいと言ってくれた、そこですね。
こんなダメな年上が主催したイベントに出るって、すごくないですか。
私は20代とかのころ、年上で音楽の場にいる人たちに良い印象を持ったことがすんごい少なくて
まあ私の性格がこうだからってのもあるんですが、明らかに自分より才能がない人が偉そうにしていると、つらかったです。
そういうのもあって、もし年をとっても若い子とあまり絡まないようにしよう、意見をおしつけたりすんのはやめようって思ってたんですが
一応こう、ついてきてくれる子がいるってことは、そんなにうざったくないのかな。

で、実はこのライブの日に大遅刻したんですね、私。
腹こわしてて結構たいへんでした。
そんで会場に遅刻して到着したら、そこはリハ真っ最中で、最年少の黒木さんが真剣にリハーサルしてて
客席側の出演者たちは学級崩壊をなさっておりました。
そうだった、私が無理やり早い時間から仕切ってなくても、みんな好き勝手にいまを楽しめるんだった。
学級崩壊はともかく、なんかそういう感じが、心地よかったです。

この日のライブ中にこっそり明かしてしまったのですが、音楽を続けていて、よかったと、わりと初めて実感できました。
音楽を続けてきた、というと、かっこよさげな言い方ですが
社会人として趣味を持って続けていくというときに、その主軸を音楽にしなくても別によかったんですね。他にもいろいろあるわけで。
でもたぶん一番時間とお金をかけてるのは音楽になって今に至ります。
その選択でよかったのか。自分よ。あまりいい思いしてないじゃないですか。テレビでちやほやされた?うーん、あれはあれでうれしかったけど、音楽じゃないもの選んでればもっと芽が出たかもしれないとか。
あと、ちょっと書いたけど、年上がうざかったとか、人間関係だるかったとか、昔も今でも地元!絆!仲間!みんな家族!みたいな異常な連帯を欲する人が多くて
そういうのから逃れたくて音楽を趣味にしている自分からすると大体気持ち悪いのです。

なんだかそれでもズルズル続けてて、特にここ数年は脳がぶっ壊れた状態だったので、どっか常におかしい感じではありました。
壊れるまえのライブとかもう思い出せないなー。

とにかくまあ、色々あったものの、いいイベントできてよかったし、音楽やれててよかったなと思いました。
諸々、冒頭に書いたような感じで気持ちが追いついてこなくて、イベントやるぞって決めたタイミングが去年より遅かったんですけど
それでも集まってくれたみんなやお店には感謝しかないです。マジで。

イベント後は腹痛と発熱。病院にいったら虫垂炎と診断される。そのまま本業のほうは監査とかでかい案件とかいろいろあってロクに休めずにいたけど、基本在宅のデスクワークなので悪化させることなく薬で散らした感じで終わりました。

そのまま多忙の日々は続いたんですが、7月になってワクチン打つので外出したら、足腰が弱りまくっており、別の病気で死んでしまう!ってなりまして、ちょっと、前より外に出て歩くようにしています。
今は猛暑との兼ね合いが難しいのですが・・・

で、本業のほうの仕事なんですが、エンジニアエンジニアしてない業界でやりたい、とか、あまりにスケールの大きい仕事ではなくてエンドユーザの手触り感が伝わる規模でやりたいとか、そういう理由で今の会社に転職したところ、最初はおそらくそうだったかもしれませんが、半年間で環境が激変してしまいまして
結局かなり大規模な案件をやっているし、エンジニアエンジニアしてる人たちとやり取りしている。という。

ま、仕事に関しても運が良いのかもしれません。

そんな感じで2021年も半分終わってしまい、相変わらずまだぼんやりしているのですが
自分はどこかもう人生をあきらめているというか、ただ消化試合をやっている気分なので、急に死ぬのとかぜんぜん怖くないです。

自分はどうなってもいいので
なにごともなく、みんなが平穏に暮らせますように・・・・

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