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夢の輪郭を掴む

2024年8月31日(土)昼。
いつものようにnoteを開いて、目に入ったのはこの記事。

私はすぐにPCを閉じた。

現実と向き合うのが怖かったからだ。

このコンテストを主催されている藤原さんは、私の憧れだ。
第一回目の創作大賞の受賞者で、大手Web媒体の元編集長で、有名ブロガーで、なんて肩書ばかりを並べてしまったけれど、何より藤原さんが書く文章は勢いが凄い。
「熱量が非常に高い」という表現の方が正しいかもしれない。
例えるなら、五条悟の虚式「茈」と同等かそれ以上の威力。
人が書いた文章に気圧されてしまう、こんな経験は初めてだった。

だから、今回の結果を知るのがとても怖かった。
もちろん自分なりに藤原さんを研究して、文章に自分の感情をぶつけて、「もうこれ以上書けないや」と思うくらいには全力を出したつもりだ。
それでも、「こんなに本気で文章に向き合っている人に、私の文章なんて刺さるわけない」とも思っていたから、あえて結果発表の日を知らないままでいた。

とはいえ、「目に入ってしまったあの記事を読まないわけにはいかない」と記事を開いたけれど、そこに書かれていたのは藤原さんのマネージャー「ジャスミンさん」のコンテスト参加者に対する至誠な思いだった。
最初は「落選した人に対して追い打ちをかけるようなことをする」と思ったし、正直読み進めるのは辛かったけれど、ジャスミンさんの審査員としての辛さの一片を垣間見ることが出来て良かった。

だって、私は審査される側の立場にしかなったことはないし、審査する側の立場になる予定もない。

ということは、ジャスミンさんがこの記事を書かなかったら、私はその気持ちを一生知ることは出来なかったわけだ。

心身を削ってフィードバックをくれたジャスミンさんには本当に感謝しかない。


そんなこんなで夜になり、改めてnoteを開いた。

中間選考を突破していた。

思わず涙が出てきた。

自分の文章が誰かに評価されること自体初めてだったし、しかも評価してくれたのは藤原さんと同じ熱量を持つジャスミンさん。
この後に待ち受ける本選では、憧れの藤原さんが私の文章を読む。

嬉しい。

嬉しいけど、辛い。

辛いけど、もっと頑張りたい。

今日、私は物書きになる夢の輪郭をはっきりと知覚することが出来た。
もう、頑張る以外の選択肢は残されていない。
「書けない」なんて言いながら、下書き保存をしている暇はない。

このコンテストの結果がどうなろうとも、私は書き続ける。
書いて書いて書き続けて、いつか私の熱量で二人を圧倒したい。

とか言っちゃって、内心めっちゃビビってるんですけどね(笑)

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