『週刊ブレックス⑥』今季の選手評価(1)

6回目を迎えた週刊ブレックスです。
改めて、こんなテーマで書いています。

・オフシーズンの間、週1回を目安に
・5分程度で読めるコンパクトな文章で
・テーマは「ブレックス・ロス」を補うこと
・さまざまな情報を更新!

今週は今季の選手評価ということで、1人ずつ今季の評価を書いていきたいと思います。
この評価については『今季自分の強みを活かすことができたか』に基準を置いています。その点ご了承ください。

・今季のチーム改革
早速ですが選手評価を述べる前に、度々述べていますがブレックスの今季の大きな変化は以下2つ。

①ニュービルという新たな柱
②3Pチームへの変革


この2つの変化に良くも悪くも選手たちは影響を受けることとなります。
以下にこの変化に伴い、強みを発揮した選手とそうでない選手に分けて考えます。

・自分の強みを活かせたか
◎ ニュービル・遠藤・ナベ・竹内
○ 比江島・ギャビン
△ 鵤・ジェレット・フォトゥ・若手4人・(田臥)

1人ずつ話します。
今回は長くなってしまいそうなので、◎と○の6選手のみを話します。ご了承ください。

では早速!


・ニュービル

今季はまさしく彼中心のチームでした。チーム順位を押し上げてくれた立役者です。
OF・DFともにここまでハマるとは思わなかった人も多いと感じますし、ハンドラー・スコアラー・エースキラーを1人で担ったとんでもない選手です。

来季はこの活躍を維持してくれることを期待しますが、彼を常にファーストオプションにするべきかは議論の余地がありそうです。
そしてその異次元の活躍により、他の選手がさまざまな影響を受けることとなります。

・遠藤
こちらはニュービル加入の最大の恩恵人。
ニュービル加入により、DFの役割やハンドラーの機会が減り、得意な3Pに重きを置くことができたシーズンとなりました。リーグ4位の3P成功率もそのおかげがあったと言えます。

来季も引き続き3&Dとして、プレー面では同じ役割が求められそうです。また後輩の指導や試合中と声かけと言った新たな役割もする必要があるかもしれません。

・竹内
彼はリバウンドなどの献身性や経験値が強みの陰の功労者タイプです。そのためどんなチームにも順応する力を持ちます。
彼だけは特殊で、ギャビンの怪我により光が当たることとなり、彼の持ち味を充分に発揮したシーズンになりました。
また3Pも33%弱決めており、伸び代も見せてしまったシーズンに。ベテランの味が光りました。

来季も引き続きギャビンのバックアップという形になると思います。またブレックスのカルチャーであるDF・リバウンド・ルーズボールへの貢献が求められます。

・渡邉
彼はニュービルと3Pチームへの変革という両方に恩恵を受けました。まずニュービルの影響でPGとしての役割が減りました。ハンドラーとしても多少アジリティの面で難しかった年頃での戦術変化は、彼にとって幸運だったと思います。
3Pではもともと彼の得意プレーであり、実際に3P確率は31.0%→39.6%と大きく上昇しており、存在感を見せたシーズンとなりました。

来季は3P確率の維持と佐々HCが抜けたことから、よりACやモチベーターのような役割が求められそうです。


・比江島

ニュービルとの両翼でチームを支えました。
ニュービルに良い影響もそうでない影響も受けた選手です。つまり彼のOFの負担が減った一方で、クラッチタイムの存在感は少し薄れてしまった印象です。
これはニュービルをファーストオプションにした影響ですが、個人的には衰えを見せない限り、ファーストオプションは彼にすべきと感じています。

ただ昨年は『比江島、比江島、インサイド、そして比江島!』と言ってもいいOFでしたので、彼の負担が相当減ったのは事実ですし、3Pチームのエースが3P王になるという素晴らしい記録を作ってくれました。
今後代表引退が囁かれていますが、①個人の目標をどこに向けるのか?②宇都宮にいる意味を見出せるのか?この辺りが注目であり、ブレックスとしては不安材料でもあります。
仮に代表引退後は、彼の新たな居場所を作れるかにも注目しなくてはならないと感じます。

・ギャビン
彼はニュービル・3Pともに恩恵を受けました。
CSでの活躍はさすがですよね。帰化選手ですので、ニュービルとセットで考えたい選手です。もともと3Pが打てるビッグマンでしたので、チーム戦術にもマッチしていました。
ただ彼の速攻での速さは活かすことができなかったのが伸び代と感じます。

怪我で試合数が少なかったのが痛かったですし、それが最後まで響いてしまった感はありますが、来季と安定した活躍が期待できると思います。チームとしてシーズン途中でTOV多発により断念した速いバスケを展開出来るかにも注目です。

以上です!今回は比較的自分の特徴を活かすことができた選手を書きました。
次回は後編ということで、鵤・ジェレット・フォトゥ・若手4人の評価を書きます。ここにブレックスの伸び代があるので、見ていただけたら嬉しいです!

軽く触れると、後編で述べる選手たちを活かすためには、『ニュービル・3P・チーム成績』に固執することなく、各々の強みを活かすことが大事になってきそうです。


最近は暑くなり、また梅雨入りもしてジメジメとした天気が続きます。数年ほど前に大流行したあの風邪も若干流行っているとも聞きますので、体調だけにはくれぐれもご自愛ください。

(余談)
最近、Netflixで『FALL』という映画を見ました。クライミングで彼を失った主人公が、それを打ち破るために友人と600mの電波塔に登るストーリーです。
しかし頂上にたどり着いた途端、ハシゴが崩壊。降りる術を失い、窮地に立たされた彼女らの緊迫感と人間模様を描いています。120分ずっと手に汗握る展開で、生きるために奔走する姿にも心を打たれます。
ただ高所恐怖症の方は避けた方がいいかもしれません。ぜひ!

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