楠浦と「発明塾」の過去発明紹介(5)~「小松製作所(Komatsu)」時代(続き2)
コマツ時代には、他にも、以下の特許出願を行っています。
Google に図がなかったので、Astamuse のデータを使います。
細かいことは、専門的過ぎるので割愛しますが、
「オイルシール」
と呼ばれる、
「油が漏れないようにする、ゴムのパッキン」
に関する発明です。
「オイルシールって、なんやねん」
って方は、以下参照下さいませ。
NOKさん、お世話になりました。
(NOKという社名は、日本オイルシール工業、からきています)
この発明の本質は、以下です。
✔ オイルシールと触れている、相手の金属が摩耗することで、液漏れが起きる
✔ その際、オイルシールを交換することになるが、オイルシールだけ交換しても、やっぱり漏れる
✔ その理由は、金属部分が摩耗しているから
✔ なので、「摩耗してない」部分とオイルシールが接するよう、位置を少しずらす
以下の図が、それを示しています。
(a)と(b)で何が違うか。
間違い探しですね(笑
ちなみに、この図は私が作りました。
31と書かれた
「薄い板」
のようなものが、(b)にはあって、(a)にはありません。
この薄い板を、業界では
「シム」
と呼びます。
このシムを使って、オイルシールの
「位置をずらす」
わけです。
そうすると、まだ摩耗していない、つるつるの金属面とオイルシールが接するので、オイルは漏れない、という理屈です。
(実際も、そうです)
これ
「頭いい」
ですよねー(笑
これまた、かなり地味な発明でした。
この特許は
「ナブテスコ」
「KYB」
「荏原製作所」
の特許に、引用されてますねー。
荏原製作所の発明は、コマツ時代の発明に、かなり近いですね。
みなさん、同じようなことで悩んでいた、ということでしょうか?
きりがないので、コマツ時代は、次で最後にします。
楠浦 拝
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