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PAGによる GYRO HOLDINGSへの資本参加について、経営陣で語りました

2021年11月1日付で、GYRO HOLDINGSがアジア最大級の資産運用会社・PAGから資本参加を受けることが発表になりました。

本件に関するプレスリリースに関してはこちらからご覧ください。

それにより、GYRO HOLDINGSは中村英樹さん(以下、英樹くん)が役員として指揮を取り続け、僕と花光雅丸さん(以下、まろ)は代表から退き、僕は、カフェ・カンパニーグッドイートカンパニー、まろはBEX BURGERの事業に邁進することになりました。

今回は、その当日、共にGYRO HOLDINGSを創ったまろ・英樹くんと語った内容をnoteに記したいと思います。


記念すべき11月1日に思うこと

楠本:今回の発表があった11月1日は、実は僕たち3人にとってとても縁がある日なんだよね。

まろ:そうですね、サブライムが初めてのお店をオープンしたのが2005年11月1日で。

英樹:店じゃなくて、屋台ですけど(笑)。

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(引用:http://www.good24.jp/kichijoji-blog/9610

楠本:残念ながら11月1日ではないけれど、カフェ・カンパニーの1号店「SUS - Shibuya Underpass Society -」がオープンしたのは同じ季節の2001年10月19日だったのを思い出すなぁ…。

それぞれが、それぞれで道を歩んできて、その数年後の2019年11月1日に、サブライムとカフェ・カンパニーでGYRO HOLDINGSを立ち上げたんだよね。

そして、今回…、2021年11月1日にPAGが資本参加。そして、まろは、同日付けでベックスバーガー株式会社を設立したってことで。すごく縁がある日なんだなあって改めて思ったので、今日は3人で語りたいなと。

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まろ:色々思い出すと、あっという間のようで、内容が濃い時間でした。

4年前ほどから、楠本さんと色々と相談をしながら、時には徹夜で構想を練ったりしてましたね。コミュニティ創りが得意なカフェ・カンパニーと、居酒屋業態や専門店、それにM&Aが得意なサブライムは強みが被らないから、1つのチームになったらありとあらゆる業種業態で戦えるようになると思って、GYRO HOLDINGSを設立することにしました。

英樹:そうですね。だから僕たちは、さまざまな業態を提案できるビジョンとして「フードブランドバンク構想」というのを掲げていましたしね。

楠本:そうだね、それにこの3人のキャラクターも被らないのも良かったよね。僕はクリエイティブ、まろはレシピ、英樹くんは経営に向かっているっていう。誰1人欠けても、成立しない最高のバランスだなって思う。僕からすると若い2人の価値観と年寄りの価値観を合わせる強みもあったと思ってるよ(笑)。今、思い出すと、あの頃の経営会議はワクワクすることばかりだったよね。

英樹:本当に楽しかったですね〜!ありますよ、懐かしいのが。

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これ、当時の経営会議に提出した各プロジェクトの進捗表なんですけど、見返してみると、僕ら3人各々が今も進めているプロジェクトばかりですね。

楠本:改めて見るとおもしろいね。今、僕たちがやってることのベースだ。

設立からわずか2ヶ月後…

楠本:僕らが設立したのが前述の通り2019年11月1日。それからワクワクした経営会議ができたのはわずか2ヶ月しかなかった。つまり、設立からわずか2ヶ月後には予想もしなかったコロナに向き合うことになってしまった。

コロナがやってきてしまったのはGYRO HOLDINGSになってすぐだったので、サブライムとカフェ・カンパニーはメインバンクが違い、それにより財務の一本化がどうしても難しい状態だった。だから、お互い、それぞれが生き延びる道を模索しなければならない状況が訪れてしまったんだよね。

まろ:「とにかく生き残ろう」って話してましたよね。でもそういう状況下でも、楠本さんのGOOD EAT CLUBだったり僕らのBEX BURGERだったり、今に繋がるプロジェクトが形になっていったのはとてもポジティブだったなと思います。

英樹:そうですね。やってきたことが点になって、それが線になって今に繋がってるのが大事かなと。まろさんは、自分の資本でやりたいって想いが強いから、BEX BURGERに注力することにしたけど、食で未来をつくるための手段として独資を選んだだけなので。

まろ:うん。「BEX」は「Best Experience」の略で、「顧客に最大価値を届けたい」っていう想いが込められたブランド。僕はBEXにすごい可能性を感じているし、コロナからの立て直しと並行して取り組むより、BEXに集中した方がこの業態にとってもGYRO HOLDINGSにとってもよいなと。”ハンバーガー × DX”という価値を高めて、次は必ず上場させます。

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2年前に思い描いたビジョンを具体に

楠本:GYRO HOLDINGS設立の時に出した8つの事業領域のスコープがあるんだけど。改めてこのスコープを見ると、「食のプラットフォーム事業」としてはグッドイートカンパニーを立ち上げたしね。

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英樹:そうですよね。そもそも、GYRO HOLDINGSの戦略ビジョンは前述の通り「フードブランドバンク構想」でした。だから僕は、GYRO HOLDINGSに残って地方の色々なブランドをM&AやFC展開していくことで、日本全国にある価値の高い飲食店を未来に残していきたいと思っています。特にコロナで多くの外食企業が疲弊して、いいものを持っているのに継続が難しいという状況にあるので、この「フードブランドバンク構想」を具現化させて、日本の食の未来を守っていきたいと思っています。

楠本:そうだね。「GOOD EAT CLUB」もこの「フードブランドバンク構想」を受けての動きだから、これからも共にがんばろう。この、食のECサイト「GOOD EAT CLUB」を作ったのも、出店してくださっている日本全国の飲食店や生産者のみなさんと、単に既存商品を販売するのではなくオリジナル商品を共同開発したりオフラインでのイベントを開催したりなど、EC=Electric Commerce ではなく「Emotion Commerce」として新しい形のコミュニティを作っていきたいと思ってるから。

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他のスコープの事業も紹介すると、「WellBeing事業」としては、渋谷に「Disney HARVEST MARKET By CAFE COMPANY」という、「ディズニー ヘルシー・テイメント」をテーマに、おいしく・楽しく・ヘルシーなメニューを提供するブランドを今年オープンしました。カフェ・カンパニーのブランドの中でも、ここまで徹底的にメニューの栄養成分や食材にこだわったのは初めてで、実際に来店してくださったお客様からも「ヘルシーなのにおいしくて幸せ」「大好きなディズニーに囲まれておいしい食事ができるのが嬉しい」といったお声を頂いています。

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「食のアカデミー事業」についても、食に興味のある人が自由に集って学べる現代版の寺子屋として「おいしい未来研究所」という活動体を立ち上げたばかり。「どうしたら、おいしい未来を作れるかな」という問いを軸に、専門家はもちろん、地域の皆さんにも参加してもらいながらコミュニティを作っていけたら。どれもまだ完成形ではなくって進化の過程だけど、スコープから繋がってるよね。

英樹:やっぱり、GYRO HOLDINGSを始めた時に思い描いていたことは、今も何一つ変わってないですよね。「食で未来をつくる」というビジョンのもとで、実現の手段が変わったところはあるけれど、見据えている風景はずっと一緒。そこに向かって、3人それぞれの分野で頑張っていこうということで、楠本さんはカフェ・カンパニーとグッドイートカンパニーで、食のオーケストレーションを進めていく。まろさんはBEX BURGERを引っ張っていってフードテックの価値を高めていく。そして僕はGYRO HOLDINGSで日本全国の良いブランドを未来に繋いでいく。

楠本:うん。3人の個の強みを生かしながら、良いバランスでチームを組み替えられたと思う。

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(グッドイートカンパニーとカフェ・カンパニーが東京・代々木上原に創った新店舗「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」にて)

まろ:いつかまた、必ず3人で何かやりたいですね。一緒にお店開いたり、楽しそうだな。この代々木上原のお店もすごく素敵な空間で、気持ちいいですよね。僕がここに店を出すなら焼きとんかな、単価2000円。

楠本:焼きとん、ありだね〜。英樹くんは?

英樹:僕なら”転貸”っすね(笑)。


2021年11月1日
楠本 修二郎、花光 雅丸、中村英樹


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