【緊急提言】薬剤師が医療費について反論すること。
当たり前の事なのですけども、薬剤師の仕事は目先のくすりを取り扱う仕事で、「リアリティ」の塊のような仕事、逆に言えば夢のない仕事、小さな仕事のように思える。
仕事がら、どうしても目先の変化に敏感になり、目先に集中しているうちに、まわりが少しずつ変化してしまっている。古い言葉でいうと「茹でガエル現象」に陥りやすい。
そのため、医療費については十分に勉強はしているのだが、目先の調剤報酬についての議論にのみ終始しやすい。
では、この調剤報酬はどのように変化してきているのだろうか、どのように成り立っているのだろうか。それ以外の医療費はどうなのだろうか、社会保障費の中で調剤医療費の位置付けと、金額の推移はどうなのだろうか?
という、大局的な視点を失いやすい。
これが、茹でガエル現象に陥りやすくしているのだろう。
日薬の大会での発表をみていても、薬剤師自ら国の医療費を論じた発表は少ない。
日薬任せになっている面がある。
これを変えてみたらどうだろう。
日薬から提示されるビジョン、これは今後の行政の流れに合わせてあるものだから、間違いはないだろう。みな、これに合わせていくのだろう。
医療費が危機的状況にあるなら、どの程度の危機感なのか、他の社会保障費と比べて実際どうなのか?を批判的に考えて見る必要がある。
例えば、
某年度の国民医療費約45兆円のうち、
調剤医療費は7兆5000億円であった。
その内訳としては、
薬剤費が5兆5000億円程度。
技術料は2兆円程度。
これは調剤薬局の医療費である。
社会保障費全体的に占める医療費の割合は30から35%前後である。社会保障費が140兆とすると医療費全体はだいたい45兆、そのうち調剤医療費は薬代含めて7兆。そのうちの2兆弱が技術料。
140兆のうちの2兆である。
例の女の人がTwitterで吠えていたが、
この事実はご存じなのだろうかね。😛