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自殺未遂のあなたへ

みなさ〜ん『死』選んでますか〜?

すっかり暖かくなってきましたね。そう、変質者と『死』の季節です。


元気になると、死にたくなりますよね。ならない?



えっ…?


普段は自殺する気力もないけど、少し元気が戻ると、よし今度こそ死ぬぞって…ならない?



そっか…



いやいや私は死にたいぞ?お、あなたは死にたい側の人だね?自分だけじゃなくてちょっと安心したよ



嘘です。


本当は他人の命に関心なんかないだろ。

周りが生きようが死のうが、増えようが減ろうが、俺の死と関係ねぇだろうが。お前もそうだろう。そんなもんに左右されるくらいなら死のうとしてねぇんだよ。俺の死にたい気持ちは俺のものだ。不純物持ち込むなよ○○が。脳味噌入ってるのか?キレそうだ。


キレる前に文章を書いて落ち着こう。そうしよう。


・はじめに あなたは救われるべきか?

いきなりヘラって何だこいつと思ったあなた、さては健常者だな?見逃してくださいよヘヘッ…何でもしゃぶりますから…ヘヘッ…評判なんですよ前戯は凄く良いって…ヘヘッ…ヘっ…


少し私の話をすると、自殺未遂経験者です。学生時代は心理学専攻で、精神医学、精神福祉の分野に進んで資格を取って、最前線の現場で働いていました。福祉の分野だけやってても救いきれないと痛感して、全く別な業種でキャリアを積んでいる格闘ゲーマーです。


私達はあなたへ、自殺はしちゃ駄目だよ、良くないよと言います。自殺を勧めると罪に問われるからです。殆どの人間は、相手の生き死にに関心なんてないでしょう。あなたもそうでしょう?これを書いている私が死んでもどうでもいいでしょう?そんなもんです。むしろ死ねって思っているでしょう?ごめんなぁ死ねなくて…ごめんなぁ…


自殺を選んでしまう環境を改善すべきで、自殺させてはいけない。いずれ死ぬんだから生きろ、生きられない人がいっぱいいるんだぞ。どれもよく聞く素晴らしい理屈です。納得いきます?

私は納得できなかった。仕事上、それこそたくさんの自殺未遂経験者の支援をしてきた。色々な確度から、生きる選択肢や方法を提示して、死から遠ざけた。それでも「本当に自殺しちゃ駄目なの?」という疑問は消えなかった。


そりゃ色々な理念理屈もわかるけど、結果今死にたいって思って、実行しちゃいけないって何なの?周りも止めなきゃいけないって何なの?と



職場でその話をして怒られた事もあるし、何年この業界にいるんだよ割り切れよと呆れられた事もある。いや、仕事としては割り切ってやってましたよ?何人の退院支援をしたと思っとるのよ。そういう狭い話じゃなくて、生物学的な自殺についてもっと突き詰めたかったのよ。


だからは私は「あなたは自殺しちゃいけない。生きるべきだ。」と本心で言えない。自殺する、という選択をしたあなたを否定する事になってしまう。なぜ前者は良くて後者は否定されるのか。学問的な解釈や正解は知っていても、俺の魂は納得できていない。

だから自殺未遂者のあなたへ、私の本心を伝えると「そうか、死ぬのか」だ。


本来であれば、私はあなたの環境を改善し救うべきだ。その為に学問を修め、経験を積んできた。私は自分の死を妨害される事を極端に嫌うが、他人の自殺は妨害してしまう、そんな迷惑な異常者だ。


だからあなたが死にたがっているとしたら、とても悲しい。あなたの死を妨害出来なくて、自分より不幸であろう人間が自殺に成功しそうで悲しい。俺より前を走るなよ。


日本も安楽死制度を認めるべきで、私は安楽死ビジネスの第一人者になりたいとか、命の本質は何かとか、書き始めると長くなってしまうので別な機会にする。


・自殺を検討してるあなたへ 失敗するぞ


散々言われているからご存知でしょうが、自殺成功者はスッと死んでる。もう成功してるから自殺者なんだよね。こりゃ一本取られたな一休!!ハッハッハ…そのハゲ小僧を打首じゃ!!!!スッパねろ!!


そう、自殺未遂者が最も恐れることは、自殺を実行して、失敗して、後遺症が残って、無理矢理行かされる事。


もう死にたいから自殺したはずなのに、状況悪化して生かされるって、完全に恐怖でしょ。自殺より怖いよ。


たまに「自殺未遂を乗り越えて生きようと思えました。後遺症は辛くて後悔してるけど前向きになりました」みたいな人がいる。記事になってたりするよね。


そりゃ、「今すぐ殺してくれ無理なら次こそ上手く死ぬから自由にしてくれ」何て言ったら自由にされないし、記事にもできないですからね。


骨折で車椅子になったとか、ベットで動けなくなったとか、そういう後遺症はイメージできるだろう。ただ、実際の後遺症はもっと、社会的で精神面に堪える。


例えば精神科通院。死ぬな生きろ何でも相談してねと言われるが、実際に自分の思考の歪みや無力感を相談してどうなるか。


そーなんだそーなんだ大変だね薬出しとくね来週また来てね、となるパターンが多い。良い支援者に恵まれれば良いが、残念ながらそうならない事がどれだけ多いか。イメージできるだろうか?


自殺を我慢し、生きたくない世界で薬を飲み、不調感と無力感に晒され、あなたと接する人は限定され、周囲との差に今まで以上に絶望し、よそよそしい優しさで守られ、今日も何も出来なかったと眠りにつく。生かされる事の苦痛を想像できるだろうか。


俺は嫌だ。吐きそうだ。支援してた側だけど、故に耐えられないと思う。少しでも死から遠ざかっくれれば良いと思い全力やってきたが、当人らがどれだけ辛かったか。辛いと感じる部分さえ壊れてしまってる事もある。


もしあなたが自殺を検討しているなら、失敗するから辞めた方が良い。成功する時は、スッと実行してるから。

色々調べて下準備して、完璧に実行するぞ!という人もいるだろう。ただ、失敗の可能性が高いからやめて欲しい。成功する時は、準備なんかいらない。残された人がどうのとか、後処理がどうのとか考えてるようなら生きろ。死んだら関係ないって自分でもわかってるんだろう。


こんな記事に辿り着いた時点であなたは自殺に失敗するだろう。自殺に関心がないけど読んじゃったというあなた、最後まで読んでくれてありがとう。俺を殺してくれ





うむ…!

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