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東京のど真ん中に秘密基地!? ハタ迷惑な正義のチームたちを叱責する!

電子用『秘密基地大作戦』タイトル画

 空想科学の世界では、多くの組織がいろいろな場所に基地を建設してきた。サンダーバードは絶海の孤島、『帰ってきたウルトラマン』のMATは東京湾の海底、科学忍者隊ガッチャマンは珊瑚礁の下。そうした不便な場所が選ばれる理由はただ一つ。本拠地の所在を悪に知られないため。すなわち、秘密の基地とするためである。
 だが、そうした思想とは対極の基地も存在する。たとえば『ウルトラマンタロウ』の正義のチーム・ZAT(注1)の極東日本支部は、東京都千代田区霞ヶ関1丁目1番地にある。所在地が番地まで明示された基地というのも珍しいが、さらに珍しいのはその外観だ。ビル群の上空に、赤と銀に彩色された円盤型の構造物が、銀色の支柱に支えられて堂々と立っている。その存在を隠すどころか、大々的に誇示しているのだ。
 また、スーパー戦隊シリーズの『大戦隊ゴーグルファイブ』で、主人公・赤間健一たちが所属する未来科学研究所は、後楽園球場の地下にある。その立地から判断すると、一応は秘密基地のようだが、果たして秘密が守れるかどうか。身長55mのゴーグルロボを輸送するゴーグルシーザーは、なんと後楽園球場をせり上げて、その下から発進するのだ!
 両者の共通点は、ともに大都会のド真ん中にあることだ。その立地は、平和を守る武装集団として、正しいといえるのか!?

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