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『ジョジョ』のDIOと『鬼滅』の鬼舞辻無惨。もし戦ったら、勝つのはどっち!?

電子用『DIOvs無惨』タイトル画

「作品を超えてぜひ戦ってもらいたい!」と筆者が強く望んでいるのが、DIOと鬼舞辻無惨である。いわずと知れた『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのラスボスと、超ヒット作『鬼滅の刃』の鬼の親玉! あなたも気になりませんか、この組み合わせ!?
 このカードの魅力は「イギリスの吸血鬼vs日本の鬼」という点にある。どちらもモーレツに強く、再生能力がものすごく、おそろしく長生きで、太陽の光が弱点! そのうえ魅惑のイケメン!洋の東西は違うけれど、共通点がとても多いのだ。ああ、ワタクシはなんてステキな対戦を思いついてしまったのでしょう。ホメて! ねぇ筆者をホメて!
 読者にブキミな無理強いをしている場合ではない。とっととシミュレーションを開始しよう。両者とも有名なキャラクターだが、まずは簡単な選手紹介を記すと――。

◆DIOはこんなに強そうだ!

『ジョジョの奇妙な冒険』のラスボスとして、不動の存在感を放っているのがDIO(注1)だ。ジョースター一族の宿敵として、シリーズの各作品にさまざまな形で関与する。相手の必死の攻撃に対して「無駄無駄無駄無駄無駄無駄」と言い放つ冷酷漢で、「悪のカリスマ」とか「悪の帝王」とか「悪の救世主」とか「生まれついての悪」などとも呼ばれる。
 1880年、石仮面をかぶって吸血鬼になった。人間の生気や血を奪って強くなり、再生力を高める。ウィル・A・ツェペリが「きさま――いったい何人の生命をその傷のために吸い取った!?」と言ったのに対して「おまえは今まで食ったパンの枚数(注2)をおぼえているのか?」と疑問形で返した。パンと同じくらい毎日毎日人の命を奪ってきたわけである。なんてヤツだ!
 DIOは再生能力がものすごく、剣で頭部を両断されても復活する。ジョナサンとの戦いでは、体に波紋エネルギーを流し込まれると、脳に達する前に手刀で自分の首を切断、ジョナサンの肉体(首から下)を奪って海底で100年眠り、第3部でよみがえった。
 技も多彩で、なかでも体から水分を蒸発させて凍結させる「気化冷凍法」はすごい。
 極めつけは、スタンドの「世界(ザ・ワールド)」。なんと、時を止められる! 初めは一瞬だったが、徐々に長くなり、やがて9秒も止められるようになった。その間、自分は自由に動けるわけで、これはDIOにとっても最大の武器だろう。弱点は、太陽の光と、波紋エネルギー(注3)だけ。

◆無惨もすごく強そうだ!

 一方、『鬼滅の刃』のラスボスが鬼舞辻無惨(注4)。多くの鬼が跋扈する『鬼滅』世界だが、すべての鬼は、人間が無惨の血を浴びたり、与えられたりしたことで生まれ、彼の絶対支配下にある。
 無惨が生まれたのは千年前。病弱で二十歳まで生きられないといわれていたが、薬が効かないという理由で医者を殺害。だが、その薬は効いていた。体が頑健になる代わりに、人の血肉を欲する鬼となり、太陽の下に出られなくなった。一瞬で十数人を食らうこともあり、「何百何千という人間を殺しても私は許されている この千年 神も仏も見たことがない」と放言する。
 再生能力がすさまじく、体を斬られても瞬時に再生する。他の鬼の多くは、日輪刀で首を斬られると死ぬが、無惨はすぐ再生。爆薬で頭蓋骨を破砕されてもすぐ再生。悲鳴嶼行冥に鉄球で頭を潰されてもすぐ再生。その理由は、脳が5つ、心臓が7つあり、体内を縦横に動き回るから!
 500年前、日の呼吸の創始者・継国縁壱によって脳と心臓をすべて潰された無惨は、再生能力を失ったが、肉体が爆裂して1800の破片となった。縁壱はそのうち約1500を斬ったが、討ちもらした肉片が現在の鬼舞辻無惨になったという。つまりこのヒト、再生能力を失っても爆裂して逃げる奥の手があるということだ。むえーっ。
 戦闘力も驚異的で、両腕が刃物のようになって伸縮し、背中や両腿から鞭のような「管」を何本も出せる。これらを変幻自在に振り回すことで、遠い間合いから攻撃できる。攻撃に血を混ぜ、細胞を破壊して死に至らしめることもできる。両腕と両足に開いた口から空気の渦を起こし、相手を吸い寄せることさえも。弱点は、太陽の光と、藤の花(注5)と、珠世さんの薬だけ。

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