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山で遭難しかけた

今日も老いぼれた犬のようにトボトボ山に入って色々な生物や自然をなんとなく観察したりした。まだ地球も捨てたもんじゃないよなあ、みたいな感じで山と1つになってた。


急に空が暗くなった。

夕方くらいまで山の中で夏の終わりの元気がないカブトムシみたいにじっとしながら空を睨んだり柿の種を食べてたら急に大粒の雨が振りだした。

井上陽水並みの傘もない状態なので焦った。

やばって思った。

私がきたルートはコンクリートではなく土の道で絶対滑る。こける。

どうしよう。

もうその時点でずぶ濡れで泥々で他人からみたらうわって近寄りたくない人だったと思う。乞食に近かったとおもう。


必死で別のルートを探して適当に下山してた。
ただなんとなくこれ迷ってるなってことに気付いた。

焦って戻ろうにも土砂降り過ぎて前がみえないくらいなのでまた止まった。

GLAYのロックンロールスウィンドルのサビの歌詞の【土砂降り~】が急に流れた。あの曲のイントロのベースは何気に難しかったな…。ドロリロ↓って下降するとこは一回もまともに弾けなかった。
サビの一気に3フレットから15フレットの高音にスライドするトルトル~ってとこはかっこよかったな。

とにかく冷静になろう。

そうだ携帯のGPSがあるじゃん!ってことで濡れないように起動をさせた。

なんかよくわからないけど
無我夢中に下山した。
少し怖かったのが長野は最近熊出没警報が発信されててひょっとしたら、ひょっとしてってことにもなりかねない。

ただ私も熊以上に必死だし汚かった。まじで必死だった。熊すら近寄らなかったと思う。転んだり沼に足をとられたりしてたからまじで泥人間だった。


本当によくわからないけど必死に下山してなんとかいつもの道に戻った。19時を過ぎていた。

いつもの道に戻った安堵感


そんなこんなで家について私自信を鏡でみたら笑った。
まじで汚いし泥人間だし、雨で髪がうすく禿げてるのがまるわかりだし本当にホームレスみたいだった。


だよな…。プライドなんてないんだよな。
こんな汚いおじさんだもん。
バンドやってチヤホヤされたのなんて俺じゃない。
いつまで過去を美化してんだよ。


noteを始めたときの一番最初の投稿で自分のいらないプライドって書いた。

自分のいらないプライドのせいで大事な人を傷つけた。
ごめんなさいも届かない。というか言える立場にもない。


なんとなく最近変わってきた。

自分なんて二の次でいい。
もし本当に奇跡的にまた好きな人が出来たら、その人の嬉しいや幸せを自分の嬉しいや幸せにしたい。

そんな日曜日でした。


最後まで読んでくださった方がもしいたらお礼をいいます。
ありがとう











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