風に煽られるのを耐えて生きるか、流れに任せるか

 おはようございます。空港に向かう電車だったり飛行機のなかで、少しずつ少しずつ更新している。

 まずは東京で一緒に過ごしていただいたヘルニアさん、ありがとうございました。競馬バーのマスターに「逆神ですがバーで本命馬を言ったときは来ます。◎ヒップホップソウルです。」やっぱり華麗に飛ばしてしまった。お財布もアップアップ。別にそんなにうまくなくて、東京モノレールに轢かれそうになった。

 組織というのはある程度の緊張が必要である。締め出すのも時にはありだし、見せしめかもしれないが、時と場合によっては必要となる。組織を上手く回すのは、トップではなく2番手の人材と思う。

 私は自信のある手術も特になく、かといって診断能力が優れているわけでも、実績がたくさんあるわけでもない。それでもなんとなく医師をしている。本当はなんとなくではダメなんだろうけど。昔参加した学会、確か日本手外科学会だったはずだが、9-0ナイロンで血管モデルを縫合する練習をした。9-0ナイロンがどれだけ小さいかというと髪の毛より細く、鑷子(せっし、ピンセットみたいなもの)で掴むと容易に飛んでいく。探すのも大変だ。服についていたら分からないレベルの小さな針。

 もちろん私は初めてだったし全く縫えなかった。顕微鏡で覗いては針が飛んでいき、それを探す。その繰り返し。学会に来てコンタクトレンズを探しているような医師は私だけだったかもしれない。でも不思議なもので、私と一緒に行った同期の医師は、あっさりと血管モデルの縫合を終え、周りを待つ余裕すらあった。

 医学部にいても、医師になっても悔しいことだが「天才」というのにたくさん出会う。初めてやることだがあっさり出来てしまう医師。1回手術を見学しただけで2回目から1人で手術完遂してしまう医師。3Dのイメージが瞬時に頭で構成できて危険な血管の位置や臓器の位置が分かってしまう医師。彼らに出会うたびに絶望すら感じる。

 「みなさん血管モデルの縫合は終わりましたか?」教えてくれたスーパードクターの話はコンタクトレンズ探しをしている私の耳には入らなかった。私に向けられる天才たちの視線が怖くてそっと作業を中断した。

 「正直いま縫合の練習をしてもらいましたが、出来る人出来ない人さまざまだと思います。でも手先の器用な小学生を連れてきて縫合できたとして、それは医師と呼べますか?私は呼べないと思います。」

 もちろん手技が上手なことに超したことはない。下手より上手な方が良いに決まっている。ここで空港で迷うという悲しい事実と向き合っている。ANAかJALかでだいぶ違うのを我ながらいま知った。そういえばいつもJALだったか。ANAは2度と乗らない。変なYouTuberが広告しているからだ。そういうことだぁぁ。

 技術あるのもそうだが日常診療で疑問に思ったことをまとめて論文で報告する。それが医師の仕事だと私は思う。やっとヒレカツ弁当を食べ終わった。イライラしてソースをかけすぎたかもしれないが、容器から溢れなかったことは自分を褒めたい。人間には容量が存在する。それぞれ入る水の量が違う。その容器に適度に穴を開けて水抜きできるひともいる。大きな容量だが、溢れたら空になるまで捨てなければいけないひともいる。それを理解するのは難しいし、理解してもらえるのも難しい。

 自分の役割をしっかり理解して過信しないことが重要である。あと評価は他人が決めるものであり自己評価なんてのは意味がない。無価値だ。私は私のやるべきことをやる。ただそれだけだがモチベーションの維持が難しい。いろいろな制約があり、自由に職場を決められない。北海道を出たいと昨日も上司に言ってみたが良い顔はされなかった。それは私の頑張りがまだ足りないのだと、そう思うようにしている。でも博多でちゃんと別府美人と約束したから。頑張って有名になったら再会しよう、と。最近そればっかりでうんざりしている方も多かろう。それに関しては申し訳ないが、変えるつもりもないし言うのをやめるつもりもない。

 朝日杯フューチュリティステークスは◎ダノンマッキンリーにした。川田将雅→ルメールへの変更、藤原厩舎の距離延長、ダノックスと消せる要素は多数ある。それでも追った時の反応はスムーズだし、早い上がりを使って勝ってきている。そこに期待したい。ジャンタルマンタルを買おうと思っていたが、過去のレースを見ると好位をロスなく立ち回り突き抜ける競馬が多かった。多頭数のG1では力を発揮できない可能性もある。

 来週はいよいよ有馬記念。ソールオ「りえ」ンスのことを考え続ける貴重な1週間にしたい。もしこのnoteを見ていたら連絡お待ちしてます。あと拡散してくれたら嬉しいです。有馬記念には人生を賭けてみよう。では。


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